神戸女学院中学部1992年算数2日目第7問(解答・解説)


下の図のように記号をふります。
神戸女学院中学部1992年算数2日目第7問(解答・解説)の図1

(解法1)
未知の数が少ないところ(円X、Z)にまず注目し、未知の数が多いところ(円Y)はあとで考えるようにしましょう。
同じ数は使えないのだから、使い終わった数を消していくようにしましょう。

  最初の時点 123456789(ピンク色の数が使い終わった数を表します。)

円Zに注目すると
 (イ)+(C)+3+6+5=22
 (イ)+(C)=8
1、2、7、8、9の2数を使って8を作るのだから、 ←8、9が使えないことはすぐにわかりますね。
 (イ) (C)
  1   7
  7   1

  この時点 3456789(ピンク色の数が使い終わった数を表します。)

円Xに注目すると
 (ア)+(A)+3+4+5=22
 (ア)+(A)=10
2、8、9の2数を使って10を作るのだから、
 (ア) (A)
  2   8
  8   2

  この時点 123456789(ピンク色の数が使い終わった数を表します。)

残った9は(B)に確定します。
そこで、円Yに注目すると
  (ア)+(イ)+4+6+9=22
  (ア)+(イ)=3 ←(ア)=8、(イ)=7は明らかにだめですね。
以上より
  (ア)=2、(イ)=1
となることがわかります。

(解法2)
数のダブりに注目して解きます。

  最初の時点 123456789(ピンク色の数が使い終わった数を表します。)

円X、Y、Z上の数の合計は
 22×3=66・・・☆
1から9までの整数の合計は
 1+2+3+・・・+9=45・・・★ ←55−10としてもいいですし、等差数列の和の公式を使ってもいいですね。
☆と★の差21はダブり((ア)、(イ)、3、4、5、6)によって生じたものですね。
  (ア)+(イ)+3+4+5+6=21
  (ア)+(イ)=3
  (ア) (イ)
   1   2
   2   1

  この時点 123456789(ピンク色の数が使い終わった数を表します。)

円Yに注目すると
  (B)=22−(6+4+(ア)+(イ))
=22−(6+4+3)
=9

  この時点 12345678(ピンク色の数が使い終わった数を表します。)

円Zに注目すると
  (イ)+(C)+3+6+5=22
  (イ)+(C)=8
  (イ) (C)
   2   × ←(C)は7か8ですね。
   1   7
これで答えが確定しました。
時間に余裕があれば、(A)に8が入ることを確認すればいいですが、時間に余裕がなければ確認する必要はありません。



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