神戸女学院中学部1997年算数2日目第4問(解答・解説)
本問題では、父、兄、弟の3人の登場人物が出てきますが、登場人物が2人だったら、簡単なつるかめ算数の問題ですね。
そこで、登場人物を2人にすることを考えます。
父と弟が休んでいた時間は同じなので、耕していた時間も同じです。
今、父(1時間に50a)と弟(1時間に20a)の平均(50+20)/2=35a(1時間あたり)で耕す架空の人物を考えます。
平均 → 平(たい)らに均(なら)す
これで、簡単なつるかめ算の問題、すなわち、「1時間に35a耕す架空の人物と1時間に36a耕す兄が合計14(トラクター2台で耕したのべ時間7×2)時間で495a耕した場合に、それぞれ何a耕したかを求める問題」になりました。
兄が耕した時間は
(495−35×14)÷(36−35)
=495−70×7 ←14に含まれる2を35に「振替」 「5と2は仲良し」
=495−490
=5
となり、父と弟が耕していた時間は、
(14−5)÷2=9/2=4.5時間
架空の人物が耕した時間
となります。
つるかめ算の解き方については、三田学園中学校1997年第2問を参照しましょう。
数値を変更した問題を掲載しておくので、ぜひやってみましょう。
(練習問題)父、兄、弟がトラクターで畑を耕しました。父は1時間に50a、兄は36a、弟は20aの畑を耕すことができます。トラクターは2台しかないので3人で交代して耕し、7時間で450aの畑を耕しました。父と弟が耕した時間の比は、1:2です。3人はそれぞれ何時間耕しましたか。
(略解)父と弟の平均(50+20×2)/(1+2)=30a(1時間あたり)で耕す架空の人物を考えます。あとは、簡単なつるかめ算ですね。
(450−30×14)÷(36−30)
=5時間・・・兄が耕した時間
(14−5)×1/(1+2)
=3時間・・・父が耕した時間
9−3=6時間・・・弟が耕した時間