神戸女学院中学部1997年算数2日目第5問(解答・解説)

立体をくっつけた場合の表面積の増減に関する問題です。
次の知識を利用するだけです。
 表面積が一番大きくなる → 重なる面をできるだけ少なくする(細長く一列に並べる)
 表面積が一番小さくなる → 重なる面をできるだけ多くする(立方体に近い形で並べる)

(1)
表面積が一番大きくなるのは、縦・横・高さが1cm・1cm・7cmの直方体の場合ですね(図は、問題文の例に挙がっている左端の図を参照しましょう(3つの立方体を横につけたすだけですね))。
したがって、表面積が一番大きいときの表面積は
  1×1×2+1×7×4
 =30cm2
となります。
表面積が一番小さくなるのは、1辺2cmの立方体(1辺1cmの立方体8個)から1辺1cmの立方体を取り除いた立体の場合ですね。
神戸女学院中学部1997年算数2日目第5問(解答・解説)の図1

へこんだ部分を外に押し出して考えれば、1辺2cmの立方体の表面積と変わらないですね。
したがって、表面積が一番小さいときの表面積は
  2×2×6
 =24cm2
となります。
(2)
(1)の逆のような問題ですね。
表面積が一定の場合に体積が1番大きくなるのは、1辺1cmの立方体の重なる面が1番多くなる(つまり、表面積が1番小さくなる)ようにしたときですね。
立方体に近い形にすればいいですね。
とりあえず、表面積が54cm2の立方体がないか調べてみます。
  54÷6 ←立方体の全表面積÷面の数(6)=立方体の1つの面の面積
 =9
 =3×3
だから、1辺3cmの立方体にすれば、体積が1番大きくなります。
このときの体積は
  3×3×3
 =27cm3
となります。
表面積が一定の場合に体積が1番小さくなるのは、1辺1cmの立方体の重なる面が1番少なくなる(つまり、表面積が1番大きくなる)ようにしたときですね。
細長く一列に並べるようにすればいいですね。
(1)の表面積が1番大きくなる場合の逆(逆算)の問題ですね。
神戸女学院中学部1997年算数2日目第5問(解答・解説)の図2

  1つの方向の最大の個数は ←1つの方向の最小の個数は当然1個ですね。
  (541×1×2)÷4
  全表面積 両端(左右)の正方形の面積
 =13個 ←手前の面の面積と同じ値ですね。
となります。
したがって、求める体積は
  1×1×13
 =13cm3
となります。



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