神戸海星女子学院中学校2000年算数第3問(解答・解説)
仕入れ値(1個) 4000円
利益(仕入れ値の2割) 4000×2/10=800円 ←実際は、400(仕入れ値の1割)×2とするといいでしょう。
定価 4000+800=4800円 ←定価=仕入れ値+利益
値引き額(定価の1割) 4800×1/10=480円
1割引で売ったときの利益 4800−480−4000=320円
仕入れ値の7割で引き取ってもらった9個を先に処理しておきましょう。
1個あたり4000×3/10=1200円損をします。
この損がなければ、利益は
247120+1200×9
=247120+10800
=257920円
だったはずです。
結局、1個あたりの利益が800円のものと320円のものを合計(500−9)個売ったら、利益が257920円になったということだから、典型的なつるかめ算の問題ですね。
つるかめ算にはいろいろな解法がありますが、ここでは、極端な場合を考える(どちらかのものを全部と考える)という方針で、式だけで解きます。
1割引で売ったのは ←320×(500−9)の方が計算が面倒なので、いったん1割引きで売った個数を求めます。
{800×(500−9)−257920}÷(800−320)
=(400000−7200−257920)÷480 ←分配法則を利用すると、計算が少し楽になりますね。
=134880÷480
=281個
だから、定価で売ったのは
(500−9)−281
=491−281
=210個
となります。
(別解)
全部定価で販売していれば、
800×500
=400000円
の利益があったはずです。
これと実際の利益の差額
400000−247120
=152880円
がどこで生じたかを考えましょう。
定価販売 800円の利益 → 定価販売とくらべて増減なし
1割引き販売 320円の利益 → 定価販売より800−320=480円減
仕入れ値の7割で返品 4000×3/10=1200円損 → 定価販売より1200+800=2000円減〜9個
結局、480円を何個か集めたものと2000円を9個集めたものの和が152880円になることがわかりますね。 ←差集め算的に考えています。
したがって、1割引き販売の個数は
(152880−2000×9)÷480
=134880÷480
=281個
だから、定価で売ったのは
500−(9+281)
=210個
となります。