甲南中学校2024年1期午前a算数第4問(解答・解説)


交点の個数が最大となるように直線を引けばいいですね。
そのためには、新たに直線を引いたとき、すでにある直線と必ず交わる(新たな交点ができる)ようにすればいいですね。
□本目の直線を引くと、(□−1)本の直線と交点を持つから、新たに(□−1)個の交点が増えます。
このことがすぐにわからなくても、小さな数で実験すれば、規則性がわかります。
甲南中学校2024年1期午前a算数第4問(解答・解説)の図

青丸をつけた数字がうまく対応していることに注目するとよいでしょう。
(1)
3本の直線を引くと、交点の個数は
  1+2
 =3個
となります。
(別解)
3本の直線から2本の直線を選ぶと交点が1つ決まることに着目すると、求める交点の個数は、異なる3本の直線から2本の直線を選ぶ場合の数、言い換えれば、異なる3本の直線から「選ばない」1本の直線を選ぶ場合の数と等しくなることがわかるから、3個とわかります。
(2)
4本の直線を引くと、交点の個数は
  1+2+3
 =6個
となります。
(別解)
4本の直線から2本の直線を選ぶと交点が1つ決まることに着目すると、求める交点の個数は、異なる4本の直線から2本の直線を選ぶ場合の数と等しくなることがわかるから、
  (4×3)/(2×1) ←組合せです。
 =6個
とわかります。
(3)
5本の直線を引くと、交点の個数は
  1+2+3+4
 =10個
となります。
(別解)
5本の直線から2本の直線を選ぶと交点が1つ決まることに着目すると、求める交点の個数は、異なる5本の直線から2本の直線を選ぶ場合の数と等しくなることがわかるから、
  (5×4)/(2×1)
 =10個
とわかります。
(4)
100本の直線を引くと、交点の個数は
  1+2+3+4+・・・+99
 =(1+99)×99×1/2 ←等差数列の和の公式を利用しました。
 =4950個
となります。
(別解)
100本の直線から2本の直線を選ぶと交点が1つ決まることに着目すると、求める交点の個数は、異なる100本の直線から2本の直線を選ぶ場合の数と等しくなることがわかるから、
  (100×99)/(2×1)
 =4950個
とわかります。

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