慶應義塾中等部2008年算数第6問(解答・解説)
(1)
赤、青とも少なくとも1本は持っていると解釈して解きます。
A君の赤、青の鉛筆の本数をそれぞれ、□、△本とすると、与えられた条件から、 ←最初に、A君の赤、青の鉛筆を1本ずつ取り除いて処理したほうが数字が小さくなりますが、(1)ではそのまま処理します。
□+△×2=28
となります。
△×2、28は2の倍数だから、□も2の倍数となります。 ←文章題で条件が不足していると感じたら、整数条件(倍数条件)を利用します。
□+ △×2
2 13 ←和一定だから、□が2増えると、△×2が2減り、△が1減りますね。
4 12
・・・・
26 1
△に注目すると、全部で13通りあることがすぐにわかりますね。
(2)
赤、青、緑とも少なくとも1本は持っていると解釈して解きます。
A君の赤、青、緑の鉛筆を1本ずつ取り除く(処理Pとします)と、B君の赤、青、緑の鉛筆は合計1+2+3=6本取り除かれます。
処理P後のA君の赤、青、緑の鉛筆の本数をそれぞれ□、△、○本とすると、与えられた条件から、
□+△×2+○×3=21−6=15
となります。
○×3、15は3の倍数だから、□+△×○も3の倍数(0も含みます)となり、0、3、6、9、12、15のいずれかとなります。
□+△×2が3×偶数のときは(1)と同様の処理(ただし、0があります)になります。
□+△×2=0
0 0
□+△×2=6
0 3
2 2
4 1
6 0
□+△×2=12
0 6
2 5
・・・・
12 0
□+△×2が3×奇数のとき、△×2が偶数だから、□は奇数となります。
□+△×2=3
1 1
3 0
□+△×2=9
1 4
3 3
5 2
7 1
9 0
□+△×2=15
1 7
3 6
・・・・
15 0
したがって、求める場合は全部で
1+4+7+2+5+8 ←(1)同様、△に注目します。実際には、上のように書き出す作業は不要です。例えば、□+△×2=12の場合、△は0から6の7通り、□+△×2=15の場合、△は0から7の8通りなどとすればいいですね。
=27通り
あります。