慶應義塾中等部2016年算数第7問(解答・解説)
(1)
操作Aは、四隅の4個のマスで1を増やすことになりますね。
四隅のどこで操作を行っても、真ん中の数は1増えます。
真ん中の数が0から19になっているので、操作Aを19回行ったことになります。 ←四隅の数を見ると、左上隅の4個のマスで5回、右上隅の4個のマスで4回、左下隅の4個のマスで7回、右下隅の4個のマスで3回操作を行ったこともすぐにわかりますね。
(2)
(1)と比べるとかなり難しいので、もう少し分析的に解きます。
左上隅の4個のマスに1を足す操作をP、右上隅の4個のマスに1を足す操作をQ、左下隅の4個のマスに1を足す操作をR、右下隅の4個のマスに1を足す操作をS、上から1行目の3個のマスから1を引く操作をT、上から2行目の3個のマスから1を引く操作をU、上から3行目の3個のマスから1を引く操作をVとします。
操作Aの回数は、操作P、Q、R、Sの回数の合計となり、操作Bの回数は、操作T、U、Vの回数の合計となります。
それぞれのマスの数字の変化に注目すると、
P−T=5・・・@
P+Q−T=8・・・A
Q−T=0・・・B
P+R−U=12・・・C
P+Q+R+S−U=24・・・D
Q+S−U=11・・・E
R−V=1・・・F
R+S−V=10・・・G
S−V=5・・・H
となります。
これで単なる消去算の問題となりましたね。
@+BとAの差を考えると、T=3となり、これと@、Bより、P=8、Q=3となります。
F+HとGの差を考えると、V=4となり、これとF、Hより、R=5、S=9となります。
C+EとDの差を考えると、U=1となります。
したがって、操作Aの回数は
8+3+5+9
=25回
となり、操作Bの回数は
3+1+4
=8回
となります。