慶應義塾中等部2022年算数第2問(5)(解答・解説)


魔方陣の問題ですね。
3×3の魔方陣において常に成り立つこと(のうちの1つ)を導き出し、そのことを利用して解きます。
縦(横、斜め)に並んだ3つの数の和を〇、真ん中のマスの数を△とします。
上から2段目の3つの数、左から2列目の3つの数、斜めに並んだ3つの数(2ペア)の和から、9つの数を引くと、〇となりますが、これは△×3にほかなりません。 ←9つの数を引く前の段階では、真ん中のマスの数だけが4回カウントされ、他のマスの数は1回だけカウントされていて、9つの数を引くと、それぞれのカウント回数が1回ずつ減るからです。
上から1段目の3つの数と左から3列目の3つの数が等しいから、共通部分(A)を取り除いた部分も等しくなり、右下の数は28+76−4=100となります。
ここで、先ほど導き出したことを利用します。
斜め(右斜め下方向)の3つの数に着目します。
真ん中のマス目の数以外の2つの数の和は真ん中のマス目の数の3−1=2倍となるから、斜めに並んだ3つの数の和は(28+100)×3/2=192となります。
左から3列目の3つの数に着目すると、A=192−100−4=88となります。



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