ラ・サール高等学校2020年数学第3問(解答・解説)


まず、問題文を整理します。 神戸女学院中学部の問題のようなダイヤグラムをかいて問題文を整理してもよいでしょう。
 Bが出発してからAがBに追いつくまで・・・Bが進んだ距離は(PQ間の距離−2)km、Aがその距離を進むと、AとBの時間差は15分…@
 AがBに追いついてからAとBが出会うまで・・・9分間で進んだ距離は2人合わせて2×2=4km…A
 Bが出発してからAがPに戻ってくるまで・・・Bが進んだ距離は(PQ間の距離×2−4)km…B
Bが進んだ距離に着目すると、Bが@のちょうど2倍となっているから、
 AがBに追いついてからAがPに戻ってくるまで・・・Bが進んだ距離は(PQ間の距離−2)km、Aがその距離を進むと、AとBの時間差は15分
となり、Aが4km進むのに15分かかることがわかります。 ←Aも(PQ間の距離−2)kmしか進まなかったら15分の時間差が生じるはずですが、実際にはAだけ4km余分に進んだために時間差がなくなったからです。
したがって、Aの速さは
  4×60/15
 =16km/時
となります。
また、AよりAとBの速さの和が
  4×60/9
 =80/3km/時
となるから、Bの速さは
  80/3−16
 =32/3km/時
となります。
 速さの比 A:B=16:32/3=3:2
  ↓逆比←距離一定((PQ間の距離−2)km)
 時間の比 A:B=2:3=A:B
B−A=@が15分に相当するから、Aが(PQ間の距離−2)km進むのにかかる時間は
  15×A/@
 =30分間
となり、この時間でAは
  16×30/60
 =8km
進みます。
したがって、PQ間の距離は
  8+2
 =10km
となります。



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