慶應義塾志木高等学校2017年数学第1問(4)(解答・解説)


問題文に書いてありますが、正六角形の6個の頂点から2個の頂点を選ぶと、
  (6×5)/(2×1) ←組合せですね(以下、同様)。
 =15本
の線分ができますね。
(@)
15本の線分から2本の線分を選ぶのだから、全部で
  (15×14)/(2×1)
 =105通り
の選び方があります。
(A)
すべての場合から、2本の線分が共有点を持つ場合を取り除きます(余事象の利用)。
2本の線分が共有点を持つのは次の2つの場合になります。
(あ)正六角形ABCDEFの辺上に共有点を持つ場合
(い)正六角形ABCDEFの内部に共有点を持つ場合
(あ)の場合
正六角形ABCDEFの各頂点から必ず5本の線分が出ていますね。
この5本から2本の線分を選ぶことになるので、全部で
  6×(5×4)/(2×1) ←まず、1つの頂点を選び、次に2本の線分を選びます。
 =60通り
あります。
(い)の場合
正六角形ABCDEFの6個の頂点から4個の頂点を選ぶと、この4頂点を頂点とする四角形ができ、必ず対角線の交点(交わった点)が正六角形ABCDEFの内部に1つだけできます。
そして、それ以外に正六角形ABCDEFの内部に2本の線分の交点ができることがないから、この4頂点の選び方が正六角形ABCDEFの内部の共有点の個数(共有点ができる2本の線分の選び方)にほかなりません。
結局、正六角形ABCDEFの6個の頂点から4個の頂点を選ぶ場合の数を求めることになりますが、この場合の数は6個の頂点から選ばない2個の頂点を選ぶ場合の数と等しく、最初に述べたことより、15通りあります。
したがって、条件を満たす選び方は全部で
  105−(60+15)
 =30通り
あります。



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