東海高等学校2014年数学第2問(解答・解説)
(1)
まず、カードの数字を4で割った余りで分類します。
(A)4で割ると1余る数・・・1、5
(B)4で割ると2余る数・・・2、6
(C)4で割ると3余る数・・・3、7
(D)4で割り切れる数・・・4
2個の整数の和が4の倍数となるのは、(あ)(B)から2個選ぶ場合と(い)(A)、(B)から1個ずつ選ぶ場合があります。
(あ)の場合
1通りだけですね。
(い)の場合
2×2=4通りあります。
(あ)、(い)より、条件を満たす選び方は全部で1+4=5通りあります。
なお、この程度の問題であれば、2個の整数の和が4の倍数となるものを書き出しても解けますが、整数の個数が増えた場合のことを考え、応用性の高い解法で解きました。
例えば、1から100までの100個の整数から2個選んで、その和が4の倍数になる選び方を求める問題になったとしても、4で割った余りで分類して解けば、(25×24)/(2×1)+25×25+(25×24)/(2×1)=1225通りというように簡単に答えが求められますからね。
(2)
積が5の倍数になっているから、5を必ず選んだことになります。
5以外の残り6個の整数(1、2、3、4、6、7)から異なる2個の整数を選ぶことになりますが、奇数2個選んだときのみ条件を満たさないことになります。 ←一部余事象の利用
したがって、条件を満たす選び方は
(6×5)/(2×1)−3 ←5以外の6個の整数から異なる2個の整数を選ぶ場合の数から、奇数3個のうち2個選ぶ場合の数を引いて求めました。奇数2個を選ぶ場合については、奇数3個(1、3、7)のうちどの1個を使わないか考えました。
=15−3
=12通り
あります。
なお、すべての場合の数から、10の倍数とならない(5を選ばないか偶数を選ばないかになります)場合の数を引いて求めることもできます。
式だけ書いておくので、なぜそうなるか考えてみましょう。
(7×6×5)/(3×2×1)−{(6×5×4)/(3×2×1)+4−1)=12通りとなります。