開成中学校2011年算数第2問(解答・解説)


ニュートン算の問題ですね。
ニュートン算には様々な解法(線分図を利用する解法(ラ・サール中学校1989年算数2日目第4問)、図形的に処理する解法(四天王寺中学校2010年算数第3問)など)が考えられますが、ここでは単位時間当たりの変化量に着目して速さの問題として解きます。
開門のときの行列の人数を[60]人、1分間に行列に加わる人を@人、1台の券売機が1分間に処理する人数を<1>人とします。
開門と同時に券売機を5台使うと20分で行列がなくなることから、
 <5>−@=[60]/20=[3]
となり、開門と同時に券売機を6台使うと15分で行列がなくなることから、
 <6>−@=[60]/15=[4]
となります。
差を考えると、<1>=[1]となり、@=[2]となります。
したがって、開門と同時に券売機を10台使うと
  [60]/([10]−[2])
 =15/2分
かかります。
あとは、蛇足の問題を解くだけです。
仮に開門のときの行列の人数が50人少なければ、開門と同時に券売機を7台使えば10分で行列がなくなることから、
 [7]−[2]+50/10=[60]/10 ←開門のときの行列の人数が変わらなければ、1分あたり50/10人余分に処理すればいいですね。
となり、[1]=5となります。
したがって、開門のときの行列の人数は
  5×[60]/[1]
 =300人
となります。
なお、15/2分で券売機1台が処理できる人数が5×15/2=75/2人となってしまい、現実にはあり得ないことになるので、数値設定が不適切です。



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