開成中学校2016年算数第2問(解答・解説)


とりあえず1/3000の金額で考えます。
A、B、Cの1日あたりの賃金はそれぞれ2円、3円、10円となりますね。
全仕事量を[1200]とします。 ←無用な分数(小数)を避けるため、600、400、200の最小公倍数でおきました。
A、B、Cの1日あたりの仕事量はそれぞれ[2]、[3]、[6]となります。
(1)
どの日もA、B2人だけで作業すると、この仕事は
  [1200]÷([2]+[3])
 =240日
で完了します。
(2)
全仕事をA、B、Cがそれぞれ1人だけでしたときの賃金の比は
  (2×600):(3×400):(10×200)
 =3:3:5
となります。
賃金の合計を一番少なくするにはなるべくA、Bが作業をすればいいから、A、Bは210日作業をすればいいですね。
A、B2人が210日間作業したときの仕事量は
  ([2]+[3])×210
 =[1050]
となり、残りの仕事量は
  [1200]−[1050]
 =[150]
となります。
これをCがするには、
  [150]÷[6]
 =25日
かかります。
したがって、賃金の合計は
  {(2+3)×210+10×25}×3000
 =3900000(390万)円
となります。
(3)
最短日数を考えるのだから、なるべくCが作業する場合を考えればいいですね。
Cが全仕事をしたときの賃金の合計は
  10×200
 =2000円
となり、420万/3000=1400円を
  2000−1400
 =600円
超えてしまいます。
そこで、Cの作業をA+Bの作業に切り替えることを考えます。
[30]の作業をするのにCは5日、A+Bは6日かかるので、[30]の作業をCからA+Bに切り替えるごとに、日数は6−5=1日増え、賃金は
  10×5−(2+3)×6
 =20円
減ります。
600円減らせばよいから、切り替えを
  600÷20
 =30回
行えばよいことになります。
したがって、A、Bはそれぞれ
  6×30
 =180日間
作業すればよく、Cは
  200−5×30
 =50日間
作業すればよいことになり、この場合のかかる日数は180日間になります。



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