開成中学校2025年算数第2問(解答・解説)


(1)
決まりに従って計算するだけです。
(図2)は、
  1×3+2×3+3×2+4×2
 =23ポイント
となります。
(図2)は、
  1×2+2×3+3×5+4×3
 =35ポイント
となります。
(2)
各行で長方形(の一部)は少なくとも2個あるから、ポイントは
  (1+2+3+4)×2
 =20ポイント
以上となります。 ←下限チェック!
20ポイントの場合は、各行に長方形(の一部)が2個ずつあるようにすることになります。
等差数列の和の公式の求め方をイメージすると、解答例が得られます。 ←1+2+3+4+5+6+7+8=(1+8)+(2+7)+(3+6)+(4+5)
出題者がわざわざ20ポイントの場合と30ポイントの場合を問うているので、(1+2+3+4)×3=30ポイントとなるようなもの、つまり、各行に長方形(の一部)が3個ずつあるようなものをとりあえず考えることにします。
7と5は横長の状態で置くしかないので、とりあえず、1行と2行目に置きます。
ここで、4+6+8=2×(2+3+4)=2×9であることに着目し、4、6、8を3行目と4行目に置くと、解答例がすぐに見つけられます。 ←7を置いた1行目に長方形(の一部)を2個置かないといけないから、縦長の長方形の一部を1個以上1行目に(結果的に2行目にも)置く必要があることに着目してもよいでしょう。
(3)
(図3)を見ると、1行に長方形(の一部)が5個まで置けることがわかりますね。
7と5は横長の状態で置くしかないので、1行に長方形(の一部)を7個以上置くことはできません。
1行に長方形(の一部)を、5と7以外の6個を置くことは一応できます(縦長を駆使します)が、5と7を置くことができなくなってしまいます。
そこで、1行に長方形(の一部)をなるべく下の行に5個置くことを考えます。
まず、4、3、2の長方形を縦長の状態で図のように置きます。 ←この時点で、3行目と4行目に長方形(の一部)が4個以上置かれることが確定するので、横長の長方形1個で埋め尽くさない限り、3行目と4行目の長方形(の一部)が5個にできますね。
次に、7と5の長方形を図のように置きます。
残った1と6と8の配置を考えることになりますが、6と8を縦長の状態で置くことができないので、1を置く場所が決まり、解答例がすぐに得られます。
なお、7を置いた1行目には、長方形(の一部)を3個までしか置くことができず、5を置いた2行目に5個の長方形(の一部)を置こうとすると、3行目と4行目に5個の長方形(の一部)を置けなくなるので、上の解答例がベストだとわかりますね。
開成中学校2025年算数第2問(解答・解説)の図




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