京都女子中学校2009年B算数第5問(解答・解説)
(1)
現在の家族全員の年齢の合計が117歳で、3+4=7年後の家族全員の年齢の合計が152歳だから、7年で、家族全員の年齢の合計が
152−117
=35歳
増えていることがわかります。
7年で家族1人あたりの年齢が7歳増えるので、家族の人数は
35÷7
=5人
となり、姉妹(両親以外の家族)の人数は
5−2
=3人
となります。
(2)
3年後の家族全員の年齢の合計は
117+3×5
=132歳
で、両親の年齢の合計:姉妹の年齢の合計=2:1だから、3年後の両親の年齢の合計は
132×2/(2+1)
=88歳
となります。
したがって、現在の両親の年齢の合計は
88−3×2
=82歳
となります。
(3)
現在の姉妹の年齢の合計は
117−82
=35歳
となります。
三女の年齢:次女の年齢:長女の年齢
=1:(1×2):(1×2×2)
=1:2:4
だから、現在の長女の年齢は
35×4/(1+2+4)
=20歳
となり、現在の次女と三女の年齢の合計は
35−20
=15歳
となります。
常に長女の年齢の1.5倍の年齢になる架空の生物を考えます。
この生物の現在の年齢は
20×1.5
=30歳
で、1年に1.5歳年を取ります。
次女と三女の年齢の合計は、1年に2歳増えます。
長女の年齢の1.5倍が残りの姉妹(次女と三女)の年齢の合計と等しくなるのは、架空の生物と次女と三女の年齢の合計が等しくなるとき、言い換えれば、次女と三女の年齢の合計が架空の生物の年齢に追いつくときだから、
(30−15)÷(2−1.5) ←旅人算(追いつき)です。
=15×2
=30年後
となります。
なお、次のような表をかくと、上の解法の意味がわかりやすいでしょう。
現在 1年後 2年後 ・・・ □年後
長女 20歳 21歳 22歳 ・・・
+1 +1 ・・・ +1
長女×1.5 30歳 31.5歳 33歳 ・・・ ○歳
(X) +1.5 +1.5 ・・・ +1.5
残りの姉妹 15歳 17歳 19歳 ・・・ ○歳
(Y) +2 +2 ・・・ +2
XとYの差 15歳 14.5歳 14歳 ・・・ 0歳
−0.5 −0.5 ・・・ −0.5
(別解)
現在の長女の年齢と現在の次女と三女の年齢の合計を求めた後は、比例式を作って解くこともできます。
長女の年齢の1.5倍が残りの姉妹の年齢の合計と等しくなるのが、現在から@年後とします。
(20+@):(15+A)=1:1.5=2:3
(15+A)×2=(20+@)×3 ←比例式の処理⇒内項の積=外項の積
30+C=60+B
@=30
したがって、答えは30年後となります。