ラ・サール中学校1991年算数1日目第3問(解答・解説)
(1)
偶奇性
奇数+奇数=偶数
奇数+偶数=奇数
偶数+偶数=偶数
上の足し算が引き算になっても同じことです。
奇数×奇数=奇数
奇数×偶数=偶数
偶数×偶数=偶数
さて、問題を解いていきましょう。
aを偶数とし、b、c、dを奇数(b≦c≦d)としても一般性は失われません。
a+b=63・・・@
a+c=75・・・A
a+d=107・・・B
b+c=54・・・C
b+d=86・・・D
c+d=98・・・E
C、D、Eより
(b+c)+(b+d)+(c+d)=54+86+98
(b+c+d)×2=238
b+c+d=238÷2=119・・・3つの奇数の和
(2)
b≦c≦dなので、最小の数の候補はaとb、最大の数の候補はaとdになります。
AとCを見比べると、aはbより大きい、つまり、最小の数でないことがわかります。
また、@とDを見比べると、aはdより小さい、つまり、最大の数でないことがわかります。
したがって、求める差は、d−bとなります。CとEを見比べると
98−54=44
と求まります。
(別解)
4つの数を求めて解いてもいいでしょう。
この問題では、上の解法のほうが優れていると思います(わざわざ最大の数と最小の数との差を求めることを要求していますから)が、(1)の意味を考えると、出題者は、こちらの(別解)のほうを想定していたのかもしれません。どちらにせよ、(1)と(2)で意図が分裂(ぶんれつ)しているような問題です。う〜〜ん( ̄^ ̄)
@、A、Bより
(a+b)+(a+c)+(a+d)=63+75+107
a×3+(b+c+d)=245
(1)より ←(1)が使えましたね。
a=(245−119)/3=126/3=42
また、(1)の結果とC、D、Eそれぞれを見比べると、
d=119−54=65
c=119−86=33
b=119−98=21
以上より、最大の数と最小の数との差は
d−b=65−21=44