武蔵中学校2002年算数第2問(解答・解説)
(1)
頂点Fから辺AEに垂線FIを下ろします。
直角三角形がたくさん登場するので、角度に記号をつけ、辺の比をチェックするとよいでしょう(この問題であれば、角度に記号をつけるまでもないですね)。
まず、三角形ABCと三角形AIFのピラミッド相似に注目します。
辺の比が
中:小 ←大の辺はわかりませんね(有名な辺の比の直角三角形(この場合は、辺の比が5:12:13の直角三角形)に関する知識を利用すれば、わかりますが・・・)。
=AB:BC
=(4+4+4):5
=12:5
だから、AI:IF=12:5となります。
次に、三角形DEHと三角形IEFのピラミッド相似に注目します。
辺の比が
中:小 ←大の辺はわかりませんね(有名な辺の比の直角三角形(この場合は、辺の比が3:4:5の直角三角形)に関する知識を利用すれば、わかりますが・・・)。
=DE:DH
=4:3
だから、IE:IF=4:3となります。
IF=[15]とします。 ←無用な分数(小数)を避けるため、3と5の最小公倍数でおきました。比合わせしても同じことです。
AI
=[15]×12/5
=[36]
となり、
IE
=[15]×4/3
=[20]
となります。
[36]+[20] ←AEですね。
=[56]
が
4+4
=8cm
に相当するから、求める高さ(IF=[15])は
8×[15]/[56]
=15/7cm
となります。
(2)
三角形FHCの面積
=図形全体の面積−三角形FHC以外の部分の面積
=三角形ADHの面積+台形BCHDの面積−(三角形AEHの面積+三角形ABCの面積−三角形AEFの面積) ←ヴェン図をイメージしましょう。
=4×3×1/2+(3+5)×8×1/2−(8×3×1/2+12×5×1/2−8×15/7×1/2)
=6+32−(12+30−60/7)
=38−234/7
=266/7−234/7
=32/7cm2
となります。
なお、FJ(点Jは、IFを延長した線と辺CHの交点とします)の長さを求めて、三角形FHCの面積を直接公式で求めることもできます。
三角形FHCの面積
=FJ×BD×1/2 ←こうなることは、等積変形で確認できます(詳細は省略)。
={3+(5−3)÷8×(4−20/7)−15/7}×8×1/2 ←FJ=JI−IFですね。JIの長さは、変化量を利用して求めました(詳細は省略)。
=32/7cm2
となります。