武蔵中学校2003年算数第2問(解答・解説)
問題文を式に表してみると、
A×7+B×30=962
となります。
ここで、範囲を絞ることを考えます。
AがBより大きいことから、B×7+B×30=B×37は962により小さい、つまり、Bが
962÷37 ←筆算すると、途中で222が出てきますね。入試では、111=37×3がよく登場します。
=26
より小さいことがわかります。
これでかなり範囲が絞(しぼ)れました。
ここで、7で割った余りについて考えます。
962÷7=137・・・余り3
で、A×7は7の倍数だから、B×30を7で割った余りは3になります。
30÷7=4・・・余り2
だから、B×30を7で割った余りは
(Bを7で割った余り)×2
を7で割った余りと等しくなります((☆)を参照)。
0×2=0 ×
1×2=2 ×
2×2=4 ×
3×2=6 ×
4×2=8→1 ×
5×2=10→3 ○
6×2=12→5 ×
だから、Bを7で割った余りが5であることがわかります。
B<26なので、
B=5、5+7=12、12+7=19
となりますね。
(あ)B=5のとき
最初の式を利用してAを求めます。
A=(962−5×30)/7=116
(い)B=12のとき
B=5のときと比べると、B×30の値が7×30増えていますね。
A×7+B×30の値は962で一定だから、A×7の値が7×30減る、つまり、Aの値は7×30/7=30減るはずですね。
A=116−30=86
(う)B=19のとき
B=12のときと同様に考えられますね。
B=12のときと比べると、B×30の値が7×30増えていますね。
A×7+B×30の値は962で一定だから、A×7の値が7×30減る、つまり、Aの値は7×30/7=30減るはずですね。
A=86−30=56
以上より
A=56
{
B=19
A=86
{
B=12
A=116
{
B=5
となります。
(☆)
一般に、P×QをRで割ったときの余りは、(PをRで割ったときの余り)×(QをRで割ったときの余り)をRで割ったときの余りと等しくなります。
PをRで割ったときの商を△、余りを○、QをRで割ったあときの商を▽、余りを□とします。
P=R×△+○
Q=R×▽+□
上の図のような面積図を描けば、斜線部分の3つの長方形の面積が全部Rの倍数となることから、○×□をRで割ったときの余りだけを考えればいいことはすぐにわかりますね。