灘中学校2000年算数2日目第2問(解答・解説)

(1)
表をかいて条件を整理します(ヴェン図をかいて条件を整理してもいいでしょう)。
灘中学校2000年算数2日目第2問(解答・解説)の図

6年生全員の人数を[24]とします。 ←あとで7/8(倍)、1/12(倍)するから、無用な分数をなくすため24(8と12の最小公倍数)としました。
両方とも好きな人の人数は
  [24]×7/8
=[21]
となり、両方とも嫌いな人の人数は
  [24]×1/12
=[2]
となります。
どちらか一方だけが嫌いな人の人数(CとDの合計)は
  [24]−[21]−[2]
 =[1]
となります。
[3](C+D+[2])が14人以上(C+[2]が14人だから)であり、[2]が14人以下である(C+[2]が14人だから)から、6年生全員の人数([24])は ←上限チェック・下限チェックで範囲をしぼります。
  14×[24]/ [3]=112人以上
  14×[24]/ [2]=168人以下
となります。 ←14人が[2]以上、[2]+[1]=[3]以下であることに注目して求めることもできます。
6年生全員の人数は、24の倍数だから、 ←隠れた条件(整数条件)に注意しましょう。
  24×5=120人
  24×6=144人 ←実際は、120+24と計算します。
  25×7=168人 ←実際は、144+24と計算します。
の3通りが考えられます。
(2)
「カレーライスは嫌いだがハンバーグは好きな人が1人以上いる」という条件(C≧1)から、[2]=14人となることはないので、6年生全員の人数が168人となることはありません。
また、「カレーライスの好きな人はハンバーグの好きな人より多」いという条件(A<Bということですね)から、C<Dとなります。 ←A、Bから共通部分の[21]を取り除きました。
以下、6年生全員の人数([24])が24×5人のときと24×6人のときをチェックしましょう。
(あ)6年生全員の人数([24])が24×5人のとき
両方とも嫌いな人の人数([2])は
  24×5×[2]/ [24] ←答えの前の式を使うと計算が楽ですね。
 =10人
となるから、CとDの合計([1])は
  10×[1]/ [2]
 =5人
となります。
したがって、CとDの人数はそれぞれ
  14−10
 =4人
  5−4
 =1人
となり、C>Dとなります。
これは与えられた条件を満たしませんね。
(い)6年生全員の人数([24])が24×6人のとき
両方とも嫌いな人の人数([2])は
  24×6×[2]/ [24] ←答えの前の式を使うと計算が楽ですね。
 =12人
となるから、CとDの合計([1])は
  12×[1]/ [2]
 =6人
となります。
したがって、CとDの人数はそれぞれ
  14−12
 =2人
  6−2
 =4人
となります。
これは与えられた条件をすべて満たしますね。
したがって、6年生全員の人数は24×6=144人となります。



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