灘中学校2010年算数2日目第1問(解答・解説)


親切すぎる誘導があるので、誘導に従って解いていけばいいでしょう。
(1)
A、B、Cに入れた食塩の重さが等しいことと@の条件より、
  食塩の重さの比  (A+B):C
            =(1+1):1
            =2:1
  濃さの比     (A+B):C
            =1:1
となります。
このことから、
  食塩水の重さの比 (A+B):C
            =2/1:1/1 比の積・商〜食塩水の重さ(の比)=食塩の重さ(の比)/濃さ(の比)
            =2:1
となることがわかります。
したがって、Aの食塩水の重さとBの食塩水の重さの和は、Cの食塩水の重さの2倍となります。
(2)
(1)と同様の作業を行います。
A、B、Cに入れた食塩の重さが等しいこととAの条件より、
  食塩の重さの比  A:(B+C)
            =1:(1+1)
            =1:2
  濃さの比     A:(B+C)
            =1:2
となります。
このことから、
  食塩水の重さの比 A:(B+C)
            =1/1:2/2 比の積・商〜食塩水の重さ(の比)=食塩の重さ(の比)/濃さ(の比)
            =1:1
となることがわかります。
あとは、食塩水の重さの比を合計に注目して比合わせします。
  (A+B):C:(A+B+C):A:(B+C)
    2  :1:    3           ←×2
             2   :1:  1  ←×3
    4  :2:    6    :3:  3
となるから、食塩水の重さの比は
  A:B:C
 =3:(3−2):2
 =3:1:2
となります。
したがって、Aの食塩水の重さは、Cの食塩水の重さの3/2倍となります。
(3)
(1)、(2)と同様の作業を行います。
  食塩の重さの比  (A+C):(B+600g) ←Bの食塩水に水を加えても食塩の重さの比は変わらないですね。
             =(1+1):1
             =2:1
  濃さの比     (A+C):(B+600g)
             =1:1
となります。
このことから、
  食塩水の重さの比 (A+C):(B+600g)
             =2/1:1/1 比の積・商〜食塩水の重さ(の比)=食塩の重さ(の比)/濃さ(の比)
             =2:1
となることがわかります。
今、Cの食塩水の量を[2]とすると、(1)の結果から、Aの食塩水の量は[3]となり、(600gを加える前の)Bの食塩水の量は[1]となります。
  ([2]+[3]):([1]+600g)=2:1
となるので、
  [5]=[2]+1200g
  [3]=1200g
となります。
したがって、Cの食塩水の重さ([2])は
  1200×[2]/[3]
 =800g
となります。
結局のところ、例えば、2つの食塩水があって、一方の食塩の重さが他方の2倍で、濃さが同じとき、食塩水の重さも2倍になるという常識的なことがわかっていれば、この問題は簡単ですね。



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