灘中学校2010年算数2日目第4問(解答・解説)

(1)
一般に、正四面体にぴったり入る正八面体の体積は正四面体の体積の1/2倍になります。 ←1辺が2の正四面体の体積(2×2×2=8とします)から、1辺が1の正四面体の体積(1×1×1=1)を4個分ひけば、正八面体の体積になるので、正八面体の体積は正四面体の体積の(8−1×4)/8=1/2倍となりますね。
したがって、立体Pの体積は
  40×1/2
 =20cm3
となります。
(2)
立体Pが2点I、Jを通る直線のまわりに1回転する間に通過する部分と立体Pは、高さが等しい錐体(2個分)になるので、体積比=底面積となりますね。
直線IJと正方形EFGHの交点(正方形EFGHの中心)からの最長距離と最短距離(この問題では最短距離を考慮する必要はありません)に注目すると、底面の様子は次の図のようになります。
  灘中学校2010年算数2日目第4問(解説)の図1
灘中学校2000年1日目第11問の解説にある知識を利用すると、立体Pが2点I、Jを通る直線のまわりに1回転する間に通過する部分の体積が立体Pの体積の
  3.14/2
 =1.57倍
となることはすぐにわかりますね。
(3)
立体Pが2点I、Jを通る直線のまわりに1回転する間に、図3の斜線をつけた三角形EFIが通過する部分と四角すいI−EFGH(正八面体Pの半分の体積)は、高さが等しい錐体になるので、体積比=底面積となりますね。
直線IJと正方形EFGHの交点(正方形EFGHの中心)からの最長距離と最短距離に注目すると、底面の様子は次の図のようになります。
  灘中学校2010年算数2日目第4問(解説)の図2
(2)同様、灘中学校2000年1日目第11問の解説にある知識を利用すると、立体Pが2点I、Jを通る直線のまわりに1回転する間に、図3の斜線をつけた三角形EFIが通過する部分の体積が
  20×1/2×(3.14−1.57)/2
 =7.85cm3
となることはすぐにわかりますね。



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