灘中学校1990年算数2日目第5問(解答・解説)


ルービックキューブの動きを一部制限した問題ですね。
(1)
問題文の図を見ながら作業するだけです。
その際、回転Tでは、1、4、5、8の位置にあるものは動かないことに注意するとよいでしょう。
答えは下のようになります。
 1→1
 2→3
 3→7
 4→4
 5→5
 6→2
 7→6
 8→8
(2)
この問題も問題文の図を見ながら作業するだけです。
その際、回転Tでは、1、4、5、8の位置のものが動かず、回転Sでは、3、4、7、8の位置のものが動かないことに注意するとよいでしょう。 ←数ではなく、位置ととらえることが大切です。
実際に作業を行うと、次のようになります。
  S T
 1→2→3
 2→6→2
 3→3→7
 4→4→4
 5→1→1
 6→5→5
 7→7→6
 8→8→8
(3)
同様に、作業を行うと、次のようになります。
  S T S T
 1→2→3→3→7
(4) (3)の続きの作業を行います。
  S T S T S T S T
 1→2→3→3→7→7→6→5→5
したがって、1→5となるのは、(ST)を最小限4回したときになります。
(5)
(4)の続きの作業を行います。
  S T S T S T S T S T ・・・
 1→2→3→3→7→7→6→5→5→1→1・・・ ←元に戻ったので、以後同様の繰り返しになります。
このことから、(ST)を5回するごとに、1、3、7、6、5は元に戻ることになります。
また、2、4、8は(ST)で全く動きません。 ←(2)からわかりますね。
したがって、すべての立方体が最初の位置に戻るのは、(ST)を最小限5回したときとなります。
なお、すべての作業を行うと、次のようになります。
  S T S T S T S T S T
 1→2→3 3 7 7 6 5 5 1 1
 2→6→2 6 2 6 2 6 2 6 2
 3→3→7 7 6 5 5 1 1 2 3
 4→4→4 4 4 4 4 4 4 4 4
 5→1→1 2 3 3 7 7 6 5 5
 6→5→5 1 1 2 3 3 7 7 6
 7→7→6 5 5 1 1 2 3 3 7
 8→8→8 8 8 8 8 8 8 8 8



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