西大和学園中学校2015年女子算数第3問(解答・解説)
5人の発言内容から、ありうる順位と得点の対象関係を整理すると、次のようになります。 ←この問題であれば不要だと思いますが、表をかいて整理してもよいでしょう。
A・・・Aの発言から、1位または2位となります。
B・・・Bの発言から、2位または3位または4位となります。
C・・・Eの発言から、4位以上となります。
D・・・Dの発言から、2位以下となります。
E・・・Dの発言から、3位以上となります。
Cの発言から、1位と5位は1人だけ
Dの発言から、B+D=E
Eの発言から、C>D
(1)
唯一の最低点(5位)となりうるのはDだけですね。
(2)
最低点のDが50点以上とすると、Dの発言からEは75+50=125点以上となり、条件を満たしません。
また、得点は25点きざみで、0点はいないから、最低点は25点となります。
(3)
100点はいたとしても1人だけだから、3人が同じ点数になるとすれば、75点か50点となります。
また、B+D=Eより、E>Bとなるから、同じ点数となる3人は、AとBとCまたはAとCとEとなります。
(あ)A=B=C=50の場合
E=50+25=75となり、与えられた条件をすべて満たします。
(い)A=B=C=75の場合
E=75+25=100となり、与えられた条件をすべて満たします。
したがって、3人が同じ点数となる可能性がある点数は50点と75点となります。
(4)で必要な可能性があるので、残りの場合も調べておきます。
(う)A=C=E=50の場合
B=50−25=25となり、最低点が1人という条件を満たしません。
(え)A=C=E=75の場合
B=75−25=50となり、最高点が1人という条件を満たしません。
(4)
(3)の(あ)、(い)いずれの場合もC+E=A+B+Dとなり、先生の発言の条件を満たさないから、3人が同じ点数となることはありません。
仮に100点の人がいないとすると、75点の人と50点の人が合わせて4人いることになり、また、3人が同じ点数となることはないから、75点の人と50点の人が二人ずついることになりますが、最高点が1人という条件を満たしません。
したがって、100点の人が1人だけいることになります。
(P)A=100の場合
B+D(25)=Eより、E=75、B=50となります。
A+B+D=100+50+75>200となり、C+E>A+B+Dとなることはありえず、先生の発言の条件を満たしません。
(Q)C=100の場合
B+D=Eだから、B=50、E=75となります。
2位となるAは75点となります。 ←2位となるAが50点になると、50点の人が3人以上いることになってしまうからです。
このとき、先生の発言の条件を満たしますね。
問題の形式から答えは1通りと考えるので、この時点で答えは確定しますが、残りの場合も調べてみます。
(R)E=100の場合
B+D(25)=Eより、B=75となります。
また、2位以上のAは75点となります。
3人以上同じ点数となることはないから、C=50となりますが、先生の発言の条件を満たしません。
以上(P)〜(Q)より、A、B、C、D,Eの得点はそれぞれ75点、50点、100点、25点、75点となります。