西大和学園中学校2019年東京・東海・岡山会場算数第3問(解答・解説)
過去に東大などで同様のもの(ホームページで取り上げているものであれば、東京大学1996年後期理科数学第1問、神戸大学2020年理系数学第3問・文系数学第3問)が出されたことがある有名問題で、様々な解法が考えられます。
ここでは、(1)、(2)、(3)でそれぞれ異なる解法で解いています。
以下、3つの箱に入る球の数を多くない順にx、y、z(0≦x≦y≦z)とします。
(1)
0≦x≦y≦z≦7となりますね。
x−y−zというように書き出していけば規則性が見出せます。 ←この問題は数が小さいので、規則性を見出す前に解けてしまいます。
0−0−7 1−1−5 2−2−3
1−6 2−4
2−5 3−3
3−4
求める分け方は全部で8通りあります。
(2)
0≦x≦y≦z≦22となりますね。
yを固定したときに、x(、z)の組み合わせが何通りあるか考えます。
x y
0 0
0〜1 1
0〜2 2
0〜3 3
・・・・・・・・
0〜7 7
0〜6 8 ←zが8以上だから、xの上限が決まります(以下同様)。なお、このあたりで規則が変わることは、22/3=7.・・・で見当がつけられます。
0〜4 9
0〜2 10
0 11
したがって、求める分け方は全部で
(1+2+3+4+5+6+7+8)+(7+5+3+1)
=36+16
=52
となります。
(3)
0≦x≦y≦z≦60となりますね。
3つの箱に区別があると考えた場合の分け方は、〇を60個、/を2個並べて、その1番左側をx、真ん中をy、右側をzとすると考えればよいから、
(62×61)/(2×1) ←組合せですね。
=1891通り
あります。
この1891通りには
(あ)3つの数が同じ場合
(い)3つの数のうち2つだけが同じ場合
(う)3つの数がすべて異なる場合
があり、(あ)の場合は1回だけカウント、(い)の場合は2回カウント、(う)の場合は3×2×1=6回カウントされています。
実際には箱を区別しないので、すべての場合を1回だけカウントすることになります。
(あ)の場合
20−20−20の1通りだけですね。
(い)の場合
0−0−60、1−1−58、2−2−56、・・・、29−29−2、30−30−0(20−20−20は除外)の30通りあります。
箱を区別する場合、x=y、y=z、z=xの場合がカウントされ、30×3=90通りとしてカウントされています。
(う)の場合
箱を区別する場合、1891−(1+90)=1800通りとしてカウントされているので、本問では1800/6=300通りとしてカウントすることになります。
したがって、求める分け方は全部で
1+30+300
=331通り
あります。