桜蔭中学校2003年算数第4問(解答・解説)
(1)
6、10、22の最小公倍数を考えればいいですね。
2) 6 10 22
3 5 11
3種類の花火が同時に打ち上げられるのは、
2×3×5×11
=330(秒後)
=330/60(分後)
=11/2(=5.5)(分後)
だから、求める時刻は
7時11/2分(7時5.5分) ←解答欄の形式に注意しましょう。
になります。
(2)
打ち上げ間隔変更前は11/2分ごとに3種類の同時打ち上げがあることは、(1)で求めましたね。
打ち上げ間隔変更後の3種類同時打ち上げの間隔を求めます。
6、10、14の最小公倍数を考えればいいですね。
2) 6 10 14
3 5 7
3種類の花火が同時に打ち上げられるのは、
2×3×5×7
=210(秒ごと)
=210/60(分ごと)
=7/2(分ごと)
ですね。
11/2分を何個かと7/2分を何個か(合計21−1=20個)を集めたものが、 ←うっかり21個としないように注意しましょう。
8時38分−7時
=1時間38分
=98分
となるということですね。簡単なつるかめ算の問題です。
11/2分(間隔)の個数は
(98−7/2×20)÷(11/2−7/2)
=(98−70)÷2
=14個
だから、打ち上げ間隔の変更のあった時刻は
7時+11/2分×14
=7時+77分
=8時17分
となります。
なお、つるかめ算の部分を、「秒」で揃(そろ)えると、次のようになります。少し面倒ですが、計算の工夫の練習としてやってみましょう。
330秒を何個かと210秒を何個か(合計21−1=20個)を集めたものが、
8時38分−7時
=1時間38分
=98分
=98×60秒 ←答えではないので、まだ計算しません。
となるということですね。あとは、つるかめ算で解決しますね。
330秒(間隔)の個数は
(98×60−210×20)÷(330−210)
=(98×60−70×60)÷120 ←120と約分できる60を取り出します。
=(98−70)×60/120 ←分配法則の逆を利用しました。
=28×60/120 ←うまく約分できますね。
=14個
だから、打ち上げ間隔の変更のあった時刻は
7時+11/2分×14 ←330秒ではなく、計算しやすい11/2分を使いました。
=7時+77分
=8時17分
となります。
(3)
まず1周期(330秒)で考えます(1回目は除いて考えます)。
ヴェン図をかくとわかりやすいですね。
Aが打ち上げられた回数(ア)は ←6の倍数の個数ですね。
330/6=55回
Bが打ち上げられた回数(イ)は ←10の倍数の個数ですね。
330/10=33回
Cが打ち上げられた回数(ウ)は ←22の倍数の個数ですね。
330/22=15回
AとBが同時に打ち上げられた回数(エ)は ←6と10の最小公倍数の個数ですね。
330/30=11回
BとCが同時に打ち上げられた回数(オ)は ←10と22の最小公倍数の個数ですね。
330/110=3回
CとAが同時に打ち上げられた回数(カ)は ←22と6の最小公倍数の個数ですね。
330/66=5回
AとBとCが同時に打ち上げられた回数(キ)は ←6と10と22の最小公倍数の個数ですね。(1)を参照しましょう。
1回
だから、
Aが単独で打ち上げられた回数は ←(ア)−(エ)−(カ)+(キ)ですね。ヴェン図を見ながら確認しましょう。
55−11−5+1=40回
Bが単独で打ち上げられた回数は ←(イ)−(オ)−(エ)+(キ)ですね。
33−3−11+1=20回
Cが単独で打ち上げられた回数は ←(ウ)−(カ)−(オ)+(キ)ですね。
15−5−3+1=8回
となり、1周期では、単独で打ち上げられた花火の回数は
40+20+8=68回
となります。14周期あるので、求める回数は
68×14=952回
となります。