桜蔭中学校2005年算数第2問(解答・解説)
出題の仕方が不親切(もしくは、不適切)なので、(1)と(2)をまとめて解きます。
「100個入り2袋と30個入り1袋ではビーズの個数が足りない」ので、さとみさんが必要なビーズの個数は
100×2+30+1
=231個
以上となります。・・・(A)
また、100個入り2袋と30個入り1袋に「30個入りを1袋追加して足りる」ので、さとみさんが必要なビーズの個数は
100×2+30×2
=260個
以下となります。・・・(B)
ところで、
30×7<231
30×8
=240個
30×9
=270個
だから、30個入りの袋だけで231個以上260個以下のビーズにするためには8袋か9袋必要です。
2610は8の倍数ではない(下2桁が4の倍数ではないから、2610は4の倍数ではなく、当然8の倍数でもないですね)から、8袋で2610円にするのは無理ですね。 ←整数条件(倍数条件)をチェックしました。
結局、30個入り9袋で2610円となるので、30個入り1袋の値段は
2610/9
=290円・・・(2)の答え
となり、100個入り1袋の値段は
(2240−290×2)÷2
=830円・・・(2)の答え
となります。
30個入りの袋だけでは9袋必要だから、さとみさんが必要なビーズの個数は30×8+1=241個以上30×9=270個以下となります。・・・(C)
以上(A)〜(C)より、さとみさんが必要な水色のビーズの個数は、241個以上260個以下となります。・・・(1)の答え
(注)
親切な(もしくは、まともな)出題者であれば、(1)を「100個入り2袋と30個入り1袋ではビーズの個数が足りないので、30個入りを1袋追加して足りるようにしたときの代金は2240円でした。」という部分だけで答えさせるように設定し(答えは231個以上260個以下)、(2)で「必要なビーズの個数に足りるように30個入りの袋だけで袋の数をなるべく少なく買うと、代金は2610円になります。」という部分を利用させるように設定するはずですが、残念ながら、この問題ではそういう設定になっていません。この問題のような出題の仕方をするのであれば、はっきり言って、(1)は不要です。