桜蔭中学校2010年算数第3問(解答・解説)
(1)
6km/時と4km/時に関する2種類の和(1時間52分、10km)が与えられているので、典型的な速さのつるかめ算の問題ですね。
山道(4km/時で進んだ距離)を進むのにかかった時間は
(6×112/60−10)÷(6−4)
=0.6時間
だから、山道は
4×0.6
=2.4km
となります。
(2)
最初の平らな道で速さを変えたとすると、山道の部分で
0.6×2−0.6 ←「距離一定⇒時間の比=速さの比の逆比」を利用しました。
=0.6時間
=36分
余分にかかることになり、徒歩コースを進むのに
1時間52分+36分
=2時間28分
以上かかることになり、2時間10分で進むという条件に反します。
したがって、最後の平らな道で速さを変えたことになります。
速さを変えてから、最後の平らな道で
2時間10分−1時間52分
=18分
の差が生じていますね。
速さの比 変更前:変更後=2:1
↓逆比←距離一定(速さを変えた地点からゴール地点まで)
時間の比 変更前:変更後=1:2=@:A
差@=18分
だから、速さを変えた地点はゴール地点から
6×18/60
=1.8km
の地点、つまり、スタートから、
10−1.8
=8.2km
の地点になります。
なお、最後の部分は、次のように解くこともできます。
6km/時と6×1/2=3km/時では、6kmの距離を進むと、
6/3−6/6
=1時間
=60分
の差が生じるので、18分の差が生じるのは、
6×18/60
=1.8km
の距離を進んだときとなります(以下略)。