桜蔭中学校1995年算数第3問(解答・解説)

(1)
各駅停車の電車は、各駅間の距離(4km)を
  4/40
 =1/10時間
 =6分
で進み、各駅で1分停車するから、各駅停車の電車がCを出発するのは、A駅を出発してから
  (6+1)×2
 =14分後
の3時14分になります。
(2)
(1)の誘導が利用できそうですね。
特急電車は、各駅間の距離(4km)を
  4/60時間
 =4分
で進みます。
  14/4 ←時間が14/4倍だから、距離も14/4倍になりますね(速さ一定⇒距離の比=時間の比)
 =7/2
 =3+1/2 ←3区間+1区間の半分
だから、特急電車は、3時14分には、D駅とE駅のちょうど真ん中にいます。

 (3時14分)
  各駅停車の電車・・・C駅
  特急電車・・・D駅とE駅の中間地点

各駅停車の電車がD駅に着くまでに両電車が出会うことは明らかだから、 ←各駅停車の電車が止まる状態になると、単なる旅人算として処理できないので、注意しましょう。特急電車のほうが各駅停車の電車より速いので、同一時間では、特急電車のほうが長い距離を進みます。したがって、3時14分から両電車の出会うまでに、各駅停車の電車が(D駅で)止まることはないですね。
  4+2=6km
の距離の出会いを考えればいいですね。
両電車が出会うのは、3時14分から
  6/(40+60) ←出会いの時間=出会いの距離/出会いの速さ(速さの和)
 =6/100×60
 =36/10 ←小数になおしやすいので、あえて約分しません。
 =3.6分後
だから、3時17.6分となります。

なお、(1)の誘導がなければ、次のように考えるといいでしょう。
  速さの比  各駅停車の電車:特急電車=40km/時:60km/時=2:3
   ||(時間一定)
  距離の比  各駅停車の電車:特急電車=2:3
停車時間がそれほど長くないことを考慮して、とりあえず停車時間を無視して考えます。
すると、両電車が出会うのは、A駅から
  7×2/(2+3)
 =14/5
 =2+4/5 ←2区間+1区間の4/5
区間進んだところになります。
ここで、各駅停車の電車が停車することを考慮すると、実際には、この地点からA駅寄りであることがわかります。
そこで、とりあえずC駅のところをチェックすればいいことがわかりますね。



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