桜蔭中学校1996年算数第3問(解答・解説)


PとQ、RとSはそれぞれ同じ動き方をするので、PとSだけ考えればいいですね。 ←4つの点が動くことに惑わされないように注意しましょう。
(1)
Pは
  48÷1
 =48秒毎
にOに戻り、Sは
  48÷2
 =24秒毎
にOに戻るので、同時にOに戻るのは、48(48と24の最小公倍数)毎になります。
したがって、4点が初めて同時にOに戻るのは48秒後となります。
なお、4点が動く方向は関係ないことに注意しましょう。
このことは、(2)で利用します。
桜蔭中学校1996年算数第3問(解答・解説)の図 (2)
@
Pと同じ速さでOD上を動くP’を考えます。 ←架空の点(「影」)を考えます。
四角形PQRSがはじめて正方形になるのは、右図のように、P’とSがあわせて48cm進んだときだから、
  48÷(1+2)
 =16秒後
となります。
A
以後、16秒毎にP’とSは同じ地点に来ます(出会います)。
また、SはP’に
  48÷(2−1)
 =48秒毎
に追いつきます。
ただ、48秒毎にP’とSはOに来るので、このとき、正方形PQRSができません(4点がすべて重なりますね)。
したがって、四角形PQRSが正方形になるのは、16の倍数(ただし、48の倍数を除く)秒毎だから、出発してから1時間後までに
  60×60÷16−60×60÷48 ←48秒を1セットとし、1セットに2回正方形PQRSができると考えて、2×(60×60÷48)としてもいいでしょう。
 =225−75
 =150回
あります。



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