大阪女学院中学校2006年前期算数第3問(解答・解説)
(1)
分配法則の逆を利用します。
与えられた式
=(127−23+106−10)×2.32
=200×2.32
=464
となります。
(2)
(1)は、3.14の計算はまとめてするというヒントとして出題されたと思われますが、ここでは、比を利用して解きます(比を利用して解くと、自動的に、3.14の計算をまとめてすることになります)。
高さが一定の柱体(円柱を含みます)の体積の比は底面積の比と等しいですね。
また、(底面の)円はすべて相似だから、その面積比は、相似比×相似比となります。
したがって、底面の半径が1cm、2cm、3cm、4cm、6cm、7cm、8cm、9cm、高さが5cmの円柱の体積比は、
(1×1):(2×2):(3×3):(4×4):(6×6):(7×7):(8×8):(9×9)
=1:4:9:16:36:49:64:81
となります。
いま、底面の半径が1cm、高さが5cmの円柱の体積を[1]とすると、立体Aの体積は
[1]+[9]+[49]+[81]
=[10]+[130] ←うまく組み合わせて計算しました。
=[140]
となり、立体Bの体積は
[4]+[16]+[36]+[64]
=[20]+[100] ←うまく組み合わせて計算しました。
=[120]
となるから、その差は
[140]−[120]
=[20]
となります。
[1]が
1×1×3.14×5
に相当するから、結局、立体Aの体積のほうが立体Bの体積より
1×1×3.14×5×20
=3.14×100
=314cm3
だけ大きいことになります。