洛南高校附属中学校2000年算数B第1問(解答・解説)
(1)
(ア)の面積と(イ)の面積のそれぞれに三角形AOQの面積をつけたして考えます。
(ア)の面積=(イ)の面積
(ア)の面積+三角形AOQの面積=(イ)の面積+三角形AOQの面積
三角形AOPの面積=三角形AOBの面積
だから、AOとPBは平行になります。 ←底辺(AO)が等しく、面積も等しいから、高さも等しくなるはずですね。
結局、点PがAを出発してから5秒後の角AOPの大きさは30度になりますね。
(2)
30度の角度を進むのに5秒かかるのだから、150度の角度を進むのに
5×150/30 ←速さ一定⇒時間と距離(角度)は比例
=25秒
かかります。
Pの速さ(角速度)を30/5=6(度/秒)と求めて、150/6=25秒としてもいいでしょう。
(3)
15秒後の角AOPは
30×15/5 ←速さ一定⇒時間と距離(角度)は比例
=90度
になります。(Pの速さを利用して6×15=90度としてもいいでしょう。)
図を描くと、右図のようになります。
角QOB
=角AOB−角AOP
=150−90
=60度
角OBA(角OBQ)
=(180−150)/2 ←二等辺三角形AOBに注目しました。
=15度
だから、
角PQB
=角QOB+角OBQ ←三角形OBQに注目し、三角形の外角定理を利用しました。
=60+15
=75度
となります。
角BAO
=(180−150)/2
=15度
として、
角PQB
=角OQA ←対頂角は等しいことを利用しました。
=180−(90+15)
=75度
としてもいいでしょう。
(3)
(1)同様、(ア)の面積と(イ)の面積のそれぞれに三角形AOQの面積をつけたして考えます。
すると、
(ア)の面積−(イ)の面積
=直角二等辺三角形AOPの面積−三角形AOBの面積
=10×10×1/2−10×(10×@/A)×1/2
正三角形の半分の三角定規を利用しました。
=25cm2
となります。
直角二等辺三角形AOPと三角形AOBは底辺が共通で、高さの比が2:1だから、面積比も2:1になりますね。
このことを利用して解いてもいいでしょう。