洛南高校附属中学校2004年算数A第4問(解答・解説)


平面図形の問題のような形式ですが、平面図形の問題ではありません。
集合(3つのヴェン図)の問題です。
(1)
「正」の字を書きながら、カウントした部分を数えていくとわかりやすいでしょう。
洛南高校附属中学校2004年算数A第4問(解答・解説)の図1
  (36+8+16)−52 ←(ア)と(イ)の重なり+(イ)と(ウ)の重なり+(ウ)と(ア)の重なり−(ア)、(イ)、(ウ)のうちの2つ以上が重なった部分です。(ア)と(イ)の重なり+(イ)と(ウ)の重なり+(ウ)と(ア)の重なりの時点では、カウント回数は、右図のようになり、最後の引き算をすると、それぞれの部分のカウント回数が1回ずつ減るので、結局、(ア)、(イ)、(ウ)の3つのすべてが重なった部分が2回カウントされていることがわかりますね。
 =8cm2
が、(ア)、(イ)、(ウ)の3つのすべてが重なった部分の面積の2倍に相当するから、(ア)、(イ)、(ウ)の3つのすべてが重なった部分の面積は、
  8/2
 =4cm2
となります。
(2)
(1)同様、「正」の字を書きながら、カウントした部分を数えていくとわかりやすいでしょう。
図2の図形の面積は     ひきすぎ→たす
洛南高校附属中学校2004年算数A第4問(解答・解説)の図2
  (96+80+24)−(36+8+16)+4 ←(ア)の部分+(イ)の部分+(ウ)の部分−{(ア)と(イ)の重なり+(イ)と(ウ)の重なり+(ウ)と(ア)の重なり}+(ア)、(イ)、(ウ)の3つのすべてが重なった部分です。(ア)の部分+(イ)の部分+(ウ)の部分の時点では、カウント回数は、右図のようになります。(ア)と(イ)の重なり+(イ)と(ウ)の重なり+(ウ)と(ア)の重なりをひくと、(1)のときの図のカウント回数が減るので、求める部分のうち、3つのすべて重なった部分のカウント回数が0回で、それ以外のところはすべて1回ずつカウントしていることになります。したがって、最後に、(ア)、(イ)、(ウ)の3つのすべてが重なった部分を1回カウントすればいいことになります。
 =144cm2
となります。
なお、この問題は、次の(参考問題)と全く同じことです。
(参考問題)
 ある学校には、りんごが好きな人が96人、みかんが好きな人が80人、メロンが好きな人が24人います。また、りんごとみかんが好きな人が36人、みかんとメロンが好きな人が8人、メロンとりんごが好きな人が16人います。さらに、りんご、みかん、メロンのうち少なくとも2つ以上好きな人が52人います。このとき、次の問いに答えなさい。
(1)りんごもみかんもメロンも好きな人は何人いますか。
(2)りんご、みかん、メロンのうち少なくとも1つは好きな人は何人いますか。




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