洛南高校附属中学校2011年算数第5問(解答・解説)
和は1+2=3以上20+19=39以下となります。 ←上限チェック!下限チェック!
また、条件の対等性により、和が△の場合の数と和が42−△の場合の数は等しくなります。 ←わかりにくければ具体例を考えるとよいでしょう。例えば、和が3の場合の数と和が42−3=39の場合の数が等しくなり、和が6の場合の数と和が42−6=36の場合の数が等しくなります。
取り出し方が最も多くなるのは、和が(3+39)/2=21となる場合となります。 ←最小の数1も最大の数20も使えるのだから、取り出し方が多くなることはすぐにわかりますね。
それぞれの和の組み合わせを書き出すと、次のようになります。 ←実際にはすべてを書き出す必要はありません。例えば、和が20の場合であれば、1−19の後は、2数が最も接近する場合を考える(この例であれば、10−10は条件を満たさないから、9−11となります)だけです。
取り出す順番を考慮すると、場合の数は、下に書き出したものの2倍考えられます。
和
3 1−2
4 1−3
5 1−4、2−3
6 1−5、2−4
7 1−6、2−5、3−4
8 1−7、2−6、3−5
9 1−8、2−7、3−6、4−5
10 1−9、2−8、3−7、4−6
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20 1−19、2−18、・・・、9−11
21 1−20、2−19、・・・、9−12、10−11
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(1)
和が10になる取り出し方は全部で4×2=8通りあります。
(2)
和が30になる取り出し方は、和が42−30=12となる取り出し方に等しく、5×2=10通りあります。
(3)
取り出し方が最も多いのは、和が21のときで、その取り出し方は10×2=20通りあります。
(4)
全部の取り出し方は
20×19
=380通り
あり、和が3以上10以下の取り出し方と和が42−10=32以上42−3=39以下の取り出し方はともに
(1+1+2+2+3+3+4+4)×2
=40通り
あるから、和が11以上31以下になる取り出し方は全部で
380−40×2
=300通り
あります。