洛南高校附属中学校2012年算数第4問(解答・解説)
例えば、6の箱には、1の倍数、2の倍数、3の倍数、6の倍数のときに、ボールを1個ずつ入れることになります。つまり、6の約数の個数だけボールが入っていることになりますね。他の箱についても同様に考えられますね。
約数の個数については、一般に、次のことが成り立ちます。
約数が1個の整数・・・1 ←この問題では不要です。
約数が2個の整数・・・素数
約数が3個の整数・・・素数の2乗(同じ素数2個の積) ←この問題では不要です。
約数が奇数個の整数・・・平方数
このことが理解できていれば、(1)も(2)も秒殺問題です。
(1)
小さいほうから5番目の素数を求めればいいですね。
素数を小さいほうから順に書き出すと、2、3、5、7、11となるので、答えは11となります。 ←因みに、1以上100以下の素数は、2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、41、43、47、53、59、61、67、71、73、79、83、89、97の25個になります。この問題は簡単すぎるので、ボールがちょうど2個入っている箱は何個ありますかと問えばよかったのにという感じです。
(2)
1以上100以下の平方数の個数を求めればいいですね。
1×1、2×2、3×3、・・・、10×10だから、10個あります。
同様の知識を使う問題として、第58回算数チャレンジ問題があるので、ぜひ解いてみましょう。