洛南高校附属中学校2024年算数第5問(解答・解説)


赤、青、緑をそれぞれA、B、Cとします。
Aの次はBまたはC、Bの次はAまたはC、Cの次はAまたはBを塗ることになり、最初と最後は違う色を塗ることになります。
 A→B  B→A  C→A
  →C   →C   →B
逆から考えると、
 Aの個数=1つ前のBの個数+1つ前のCの個数
 Bの個数=1つ前のCの個数+1つ前のAの個数
 Cの個数=1つ前のAの個数+1つ前のBの個数
となることがわかるので、機械的に処理できます。
まず、最初がAの場合について考えると、以下の表のように、例えば、(1)で条件を満たすもの(A以外で終わるもの)は3×2通りあります。最初がB、Cの場合も同じだから、(1)の塗り分け方はは3×2×3=18通りとなります。 ←BとCは条件的に同じだからです。〜条件の対等性を利用して作業を減らす!
(2)、(3)についても同様ですね。
   1 2 3 4 5  6  7  8  9  10
 A 1 0 2 2 6 10 22 42 86 170
 B 0 1 1 3 5 11 21 43 85 171
 C 0 1 1 3 5 11 21 43 85 171
(2)の塗り分け方11×2×3=66通りあり、(3)の塗り分け方は171×2×3=1026通りあります。
上の表の塗り方の合計が1(2の0乗)、2(2の1乗)、4(2の2乗)、8(2の3乗)、・・・となっていることとB=Cで、AとBの差が1(奇数か所のときはAが大きく、偶数か所のときはBが大きくなっていますね)であることに着目すれば、表を最後まで完成させることなく、512(2の9乗)÷3=170・・・2より、171×2×3=1026通りとすることができます。
なお、この問題とほぼ同じ問題が京都大学で、この問題より難しい問題で、ちょうど3色で塗り分ける問題が大阪星光学院高等学校で出されている(大阪星光学院高等学校2022年数学第4問京都大学1999年前期文系数学第5問)ので、ぜひ解いてみましょう。

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