六甲中学校2003年算数第3問(解答・解説)
2種類の食塩水を混ぜる問題だから、天秤算で処理できます。
詳しくは、三田学園中学校1997年算数第2問を参照しましょう。
青丸数字と赤丸数字は異なる比ですが、この問題では、たまたま、青丸数字と赤丸数字の共通部分(Aの濃さとBの濃さの差)が同じだから、比をそろえる作業が省略できますね。
B−A=@が18.3−17.8=0.5%に相当するから
Aの濃さ
=17.8−0.5×A/@
=16.8%
Bの濃さ
=18.3+0.5×A/@
=19.3%
となります。
なお、次のように解くこともできます。
A、Bの100gあたりの食塩の量(A、Bの濃さと同じ値になりますね)をそれぞれ単にA、Bと表記します。
AとBを3:2の割合で混ぜると17.8%の食塩水ができるから、食塩の量に注目すると、
A×3+B×2=17.8×5
となり、AとBを2:3の割合で混ぜると18.3%の食塩水ができるから、
A×2+B×3=18.3×5
となり、このことから、次のようになります。 ←AをBに交換すると0.5×5増え、BをAに交換すると、0.5×5減る(このことは、2つの式を見比べればわかります)ので、機械的な作業になります。
A×5+B×0=16.8×5
A×4+B×1=17.3×5
A×3+B×2=17.8×5
A×2+B×3=18.3×5
A×1+B×4=18.8×5
A×0+B×5=19.3×5
したがって、Aの濃さは16.8%となり、Bの濃さは19.3%となります。