三田学園中学校1994年算数第3問(解答・解説)


親切な誘導がついていますね。
いきなり(2)や(3)が出題された場合も(1)を考えます。
この問題のポイントは、距離の差と時間が比例するということです。 差が比例!!

(1)
  6分間 2人の距離の差 1周=400m

「A君がゴールインしたときB君はA君の前方100mのところを走っていました。」という条件に注意しましょう。B君がA君より前方にいるように見えますが、実際は、400−100=300m後方にいます。
B君はA君より、6分後に400m遅れ、A君がゴールしたときにはさらに300m遅れているから、結局、A君がゴールしたとき
  400+300
 =700m
遅れていることになります。
したがって、求める距離は
  4000−700
 =3300m
となります。

(2)
  6分間 2人の距離の差 1周=400m
                                     }比例
  □分間 2人の距離の差 700m(A君がゴールしたとき)

A君がトラックを10周まわるのにかかった時間は
  6×700/400
 =21/2分
となります。

(3)
(1)より

  距離の比  A君:B君=4000:3300=40:33
   ||(時間一定〜A君がスタートしてからゴールするまでの時間)
  速さの比  A君:B君=40:33

A君とB君それぞれがスターとしてからゴールするまでを考えると距離一定ですね。

  速さの比  A君:B君=40:33
   ↓逆比(距離一定〜トラック10周)
  時間の比  A君:B君=[33]:[40]

[33]が21/2分に相当するので、B君がトラックを10周まわるのにかかった時間([40]に相当)は
  21/2×[40]/[33]
 =140/11分
となります。



中学受験・算数の森TOPページへ