渋谷教育学園幕張中学校2018年1次算数第2問(解答・解説)
(1)
A君の得点は
2+6×2+3×4
=26点
となります。
Bさんがひいたカードは、1、4、5ですね。
Bさんのカードのひき方は高々3×2×1=6通りしかないので、調べつくします。
Bさんの得点として考えられるものは、
1+4×2+5×4
=29点
1+5×2+4×4
=27点
4+1×2+5×4
=26点
他の場合は、26点未満となるので、調べる必要がありませんね。
結局、Bさんのカードの引き方は、(1,4,5)か(1,5,4)となります。
(2)
A君が1、2、3回目にひいたカードの数をそれぞれ□、△、〇とします。
A君の得点が29点だから、
□+△×2+〇×4=29
となります。
不定方程式(条件不足のつるかめ算)の問題ですね。
△×2、〇×4が偶数で、29が奇数だから、□は奇数となります。 ←文章題で条件が不足していると感じたら、整数条件を利用するとうまくいくことがよくあります。
以下、□の値で場合分けして解きます。
(あ)□=1の場合
△×2+〇×4=28
△+〇×2=14 ←すべてを半分にしました。
〇×2、14は偶数だから、△は偶数となります。
△=2、4、6の場合を順次調べると、(△,〇)=(2,6)、(4,5)、(6,4)となり、この場合は3通りあります。
(い)□=3の場合
△×2+〇×4=26
△+〇×2=13
〇×2は偶数、13は奇数だから、△は奇数となります。
△=1、5の場合を順次調べると、(△,〇)=(1,6)、(5,4)となり、この場合は2通りあります。
(う)□=5の場合
△×2+〇×4=24
△+〇×2=12
〇×2、12は偶数だから、△は偶数となります。
△=2、4、6の場合の〇の値はそれぞれ5、4、3となりますが、(△,〇)=(6,3)の1通りだけ条件を満たします。
以上(あ)〜(う)より、A君のカードのひき方は全部で
3+2+1
=6通り
あります。