清風南海中学校2011年B算数第3問(解答・解説)
(1)
16個しか買っていないので、定価で買っていますね。
みかんとりんごに関する2種類の和(値段と個数)が与えられているので、典型的なつるかめ算の問題ですね。
いろいろな解法がありますが、ここでは値段が全部50円安くなったと考えて解いてみます。
1個
50−50
=0円
のみかんと1個
120−50
=70円
のりんごを合わせて16個買うと
1150−50×16
=350円
になったということだから、りんごは
350÷70 ←実際には、即座に(1150−50×16)÷(120−50)とできます。
=5個
買ったことになり、みかんは
16−5
=11個
買ったことになります。
(2)
24個買っているので、代金は1割引きになっていますね。
1割引きになる前の値段は
1773×10/9
=1970円
になります。
これで(1)と同様の問題になりましたね。
ここでは、極端な場合を考えるという方針で解いてみます。
全部みかんを買ったとすると代金は
50×24
=1200円
となり、実際より
1970−1200
=770円
安くなります。
みかん1個をりんご1個と交換すると、代金は
120−50
=70円
高くなります。
770円高くするためには、
770÷70 ←実際には、即座に(1970−50×24)÷(120−50)とできます。
=11回
交換すればよいことになります。
したがって、りんごは11個、みかんは
24−11
=13個
買ったことになります。
(3)
1割引きすると代金は9/10倍になるので、必ず9の倍数になります。
1360は9の倍数でないから、値引きされていないことになり、買おうとした個数は20個未満になります。
(解法1)
値引き前の値段は10の倍数ですが、1584は10の倍数でないから、値引きされたことになります。
値引き前の値段は
1584×10/9
=1760円
となります。
みかんを最初に買おうとした個数だけ余分に買ったことにより、代金が
1760−1360
=400円
増えているから、みかんは
400÷50
=8個
買おうとしていたことになり、りんごは
(1360−400)÷120
=8個
買おうとしていたことになります。
(解法2)
この問題では、(解法1)がベストですが、下の解法も大切なので、ぜひマスターしておきましょう。
不定方程式(条件不足のつるかめ算)の問題として処理します。
値段が全部1/10になったと考え、みかんを○個、りんごを△個買おうとしたと考えると、
5×○+12×△=136
となります。
12×△、136は偶数だから、5×○も偶数となりますが、5は奇数だから、○が偶数となります。 ←文章題で条件が不足していると感じたら、整数条件(倍数条件)を利用します。
したがって、5×○の一の位は0となり、12×△の一の位は6となります。
一の位チェックを行うと、△の一の位は3と8のみ適することがわかります。
12×12=144>136だから、△として考えられるものは3と8になります。 ←上限チェック!
△=3のとき、
○
=(136−12×3)÷5
=20
となり、りんごとみかんの合計個数が20個以上となるので、条件を満たしません。
△=8のとき、
○
=(136−12×8)÷5
=8
となり、りんごとみかんの合計個数が20個未満となるので、条件を満たします。
あとは、問題文の後半の条件を満たすことを確認すればいいでしょう。 ←理論的にはきちんと確認する必要がありますが、答えの候補が1つしか出ていないので、省略します。
したがって、りんごもみかんも8個ずつ買ったことになります。