高槻中学校2001年前期算数第3問(解答・解説)

(1)
Aの売り上げはわかっているので、Aを除いて考えます。 ←確定している部分を取り除いて考えることが大切です。
結局のところ、「BとCは合わせて18本売れて、売り上げは4940−100×8=4140円でした。BとCはそれぞれ何本売れましたか。」という単なるつるかめ算の問題ですね。
つるかめ算には、表を利用した解法、面積図を利用した解法、消去算などいろいろな解法がありますが、ここでは次の3つの解法で解いてみます。
(解法1)極端な場合を考え、そこから調整していく解法
全部Cが売れたとすると、売り上げは
  300×18
 =5400円
となり、実際の売り上げとの差は
  5400−4140
 =1260円
となります。
C1本をB1本と交換するごとに、売り上げは
  300−120
 =180円
減るから、CをBに
  1260÷180 ←実際には、(300×18−4140)÷(300−120)というように一気に式を立てられるようにしておく必要があります。
 =7回
交換したことになります。
したがって、Bは7本売れ、Cは18−7=11本売れたことになります。
(解法2)表を利用した解法
 B   0    1  ・・・  ?
 C  18   17  ・・・  ?
   5400 5220 ・・・ 4140 ←実際には、5220円を求める必要はありません。C1本をB1本に交換すると、売り上げが300−120=180円下がることがわかれば十分だからです。
Bは
  (5400−4140)÷(300−120)
 =7本
売れたことになります(以下略)。
(解法3)「かさ上げ法(かさ下げ法)」
例えば、「1個50円のものを何個か買ったら代金が300円になりました。何個買いましたか」というような問題なら、300÷50=6個とすぐに求められますね。
それと同様の問題に持ち込んで解きます。
BもCも120円値下がりしたとすると、無料(0円)のBと180円のCを合わせて18本売ったら、売り上げが4140−120×18=1980円となったということになるから、Cは
  1980÷180 ←実際には、(4140−120×18)÷(300−120)というように一気に式を立てられるようにしておく必要があります。
 =11本
売れたことになります(以下略)。
(2)
B1本を除いて考えます。 ←(1)同様、確定している部分を取り除いて考えることが大切です。
結局のところ、「A、B、Cが全部で20−1=19本売れ、総売り上げが3580−120=3460円、Aの売れた本数の2倍がBの売れた本数になりました。Aは、この日何本売れたでしょうか。」というつるかめカブトムシ算の問題ですね。
つるかめカブトムシ算には、表を利用した解法、面積図を利用した解法などいろいろな解法がありますが、ここでは平均を利用した後、(1)の(解法1)同様の方針で解きます。
A1本とB2本を1セット(Dとします)にして考えます。
値段の平均は
  (100+120×2)/3
 =340/3円
となります。
結局のところ、「C、Dが全部で19本売れ、総売り上げが3460円になりました。Dは、この日何本売れたでしょうか。」という普通のつるかめ算の問題ですね。
Dは
  (300×19−3460)÷(300−340/3)
 =2240×3/560
 =4×3
 =12本
売れたことになります。
したがって、Aは
  12×1/(1+2)
 =4本
売れたことになります。
なお、表で解くと次のようになります。
 A   0    1  ・・・  ?
 B   1    3  ・・・  ?
 C  19   14  ・・・  ?
   5820 5260 ・・・ 3580 ←実際には、5260円を求める必要はありません。
Aは
  (5820−3580)÷(300×3−100−120×2) ←300円3個をやめて、100円1個、120円2個にしたら金額がいくら減るかを考えます。
 =4本
売れたことになります。



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