高槻中学校2023年B算数第3問(解答・解説)


(1)
条件を満たす整数のうち最高位が1である数は次のようになります。 ←3桁とか5桁とかで少し実験してみればすぐにわかることです。
 13☆3☆3☆3☆(それぞれの☆は1か5の2通り)
このような数は全部で2×2×2×2=16個あります。
(2)
最高位が5のものも(1)同様16個あります。 条件の対等性を利用して作業を減らす!
条件を満たす整数のうち最高位が2である数は242424242の1個だけあります。
最高位が4のものも同様に1個だけあります。
条件を満たす整数のうち最高位が3である数は次のようになります。
 3★3★3★3★3(それぞれの★は1か5の2通り)
最高位が3のものは全部で2×2×2×2=16個あります。
したがって、条件を満たす数は全部で
  16+16+1+1+16
 =50個
あります。
(3)
(2)の50個の数のうち各位の数の和が3の倍数となるものの個数を求めることになります。
(あ)最高位が1の場合
1+3×4は3で割ると1余る数だから、1と5を合わせて4個足して3で割ると2余る数となるときに条件を満たします。
3で割った余りをチェックすると、次のようになります。 ←これは(い)、(お)でも利用します。
 1+1+1+1=4→1
 1+1+1+5=8→2
 1+1+5+5=12→0
 1+5+5+5=16→1
 5+5+5+5=20→2
5が1個で1が3個のとき(5がどこに来るかで4通り)と5が4個のとき(1通り)だけ条件を満たすから、この場合は5個あります。
(い)最高位が5の場合
5+3×4は3で割ると2余る数だから、1と5を合わせて4個足して3で割ると1余る数となるときに条件を満たします。
(あ)の場合と同様に考えることができるので、この場合は5個あります。
(う)最高位が2の場合
各位の数の和は2×5+4×4=26となり、条件を満たしません。
(え)最高位が4の場合
各位の数の和は4×5+2×4=28となり、条件を満たしません。
(お)最高位が3の場合
3×5は3の倍数だから、1と5を合わせて4個足して3で割りきれる数となるときに条件を満たします。
1と5が2個ずつのとき(1がどこに来るかで(4×3)/(2×1)=6通り)だけ条件を満たすから、この場合は6個あります。
(あ)〜(お)より、条件を満たす数は全部で5+5+6=16個あります。
なお、ジュニア広中杯で、1から5の整数を隣同士の数の差が1となるように並べて10桁の整数が何個できるかという問題が出されている(ジュニア広中杯2009年トライアル第7問)ので、ぜひ解いてみましょう。



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