滝中学校2016年算数第5問(解答・解説)
どこで速さを変えたのかわからない花子さんではなく、速さが一定の太郎君にまず着目します。
(1)
太郎君は午前8時13分に出発し、1200/240=5分進んだ地点で花子さんに追いついているから、求める時刻は午前8時18分となります。
(2)
花子さんが午前8時18分までに速さを変えていなければ、60×18=1080mしか進んでいないはずですが、実際には午前8時18分に1200m地点にいて、T200−1080=120m余分に進んでいます。
それは途中で速さを60m/分から80m/分に変えたからです。
速さを変えると1分あたり80−60=20m余分に進むことになるので、80m/分で進んだ時間は120/20=6分間となり、花子さんが速さを変えたのは家から1200−80×6=720mの地点となります。
速さのつるかめ算として解きましたが、速さと比を利用して解くこともできます。
花子さんが速さを変えた地点から太郎君に追いつかれた地点までに着目します。
速さの比 花子さん(60m/分):花子さん(80m/分)=3:4
↓逆比←距離一定
時間の比 花子さん(60m/分):花子さん(80m/分)=4:3=C:B
C−B=@が1200/60−18=2分に相当するから、花子さんが80m/分で進んだ時間は2×B/@=6分間となります(以下略)。
(3)
太郎君が花子さんに追いついた地点から駅までに着目します。
速さの比 花子さん(80m/分):太郎君=1:3
↓逆比←距離一定
時間の比 花子さん(80m/分):太郎君=3:1=[3]:[1]
[3]−[1]=[2]が6分に相当するから、太郎君が花子さんに追いついてから駅に着くまでにかかった時間は6×[1]/[2]=3分間となり、家から駅までは1200+240×3=1920mとなります。
(4)
花子さんは1920−720=1200mを80m/分で進む(1200/80=15分かかりますね)と電車の発車時刻ちょうどに着くから、電車の発車時刻の5分前に着くためには、1200mを15−5=10分で進めばいいから、1200/10=120m/分で進めばよいことになります。