東大寺学園中学校2002年算数第3問(解答・解説)
直角三角形がたくさん出てくるので、直角記号、○、×の記号を書き込みます。
すると、相似な直角三角形がたくさん見つかりますね。
長方形の対角線はそれぞれの中点(真ん中の点)で交わるから、
AC=EC×2=(3+2)×2=10cm
これとAB(=CD)=6cmより、(図1)に現れる直角三角形の辺の比は、
大:中:小=5:4:3
となることがわかります((図2)を参照)。
(1)
CG
=CF×5/4 ←三角形CFGでは、CFは「中の辺」、CGは「大の辺」ですね。
=2×5/4
=5/2cm
だから、
BG
=BC−CG
=8−5/2
=11/2cm
(図1)の赤紫色の三角形AIDと三角形GIBのちょうちょ相似(相似比 DA:BG=8:11/2=16:11)に注目すると
AI:AG=16:(16+11)=16:27
これで、三角形AIEの面積を求める準備が整いました。
比をフルに活用して求めます。 「比」で求める!
三角形AIEの面積
=三角形AGCの面積×AI/AG×AE/AC ←下の(☆)を参照
=三角形ABCの面積×GC/BC×AI/AG×AE/AC ←高さ一定⇒面積比=底辺の比
=6×8×1/2×5/16×16/27×1/2
=20/9cm2
(別解)
BE:ED=1:1とBI:ID=11:16から、
BI:IE(:ED)=22:5(:27)
と求めて、
三角形AIEの面積
=三角形ABEの面積(長方形ABCDの面積の1/4)×5/27 ←高さ一定⇒面積比=底辺の比
=6×8×1/4×5/27
=20/9cm2
としてもいいでしょう。
(☆)
一般に、三角形BEDの面積は、三角形ABCの面積の
b/a×d/c倍
になります。
このことは、補助線AEを引けばすぐにわかりますね。
(2)
三角形CDEの面積(長方形ABCDの面積の1/4)から三角形CHFの面積を引いて求めます。 「差」で求める!(復元)
HF
=CF×4/3 ←三角形CHFでは、CFは「小の辺」、HFは「中の辺」ですね。
=2×4/3
=8/3cm
求める面積は
6×8×1/4−2×8/3×1/2
=12−8/3
=28/3cm2