東大寺学園中学校2015年算数第2問(解答・解説)
誘導がありますが、無視して、上りの船と下りの船の「仕事量」に着目して解きます。
距離がすべて1.3の倍数になっているので、1.3km何個分か考えることにします。 ←計算の便宜上、「仕事量」の基本単位を1.3kmと考えました。
1.3km1個分を上りの場合は[1]、下りの場合は<1>と表すことにします。
A、Bはそれぞれ2回休んでいるので、動いていた時間は
午後3時23分−午後0時−10分×2
=183分間
となります。
3回目の出会いまでにA,Bが進んだ距離について考えます。
A <7>+<7>−<3>+[7]=<11>+[7] 183分
B <7>+[7]+[3]=<7>+[10] 183分
両者の差を考えると、<4>=[3]となるから、 ←上りの船の「仕事量」と下りの船の「仕事量」の比が3:4となることがわかりましたね。
<11>+<4>×[7]/[3] ←Aのすべての「仕事量」と下りの船の「仕事量」に換算します。
=<61/3>
を183分で進むことがわかります。
したがって、船の下りの速さは
1.3×61/3÷183/60
=1.3×61/3×60/183 ←うまく約分できますね。
=26/3km/時
となり、船の上りの速さは
26/3×3/4 ←同じ時間(183分)で、上り([3])は下り(<4>)の3/4の距離しか進んでいないからです。
=13/2km/時
となり、川の流れの速さは
(26/3−13/2)×1/2 ←通常の流水算では、上りの速さ(静水時の速さ−流速)と下りの速さ(静水時の速さ+流速)の差は流速2個分になります。
=13/12km/時
となります。
A、Bが2回目にすれ違うまでにAが進む距離は
<7>+[7]−[3]
=<7>+[4]
=<7>+<4>×[4]/[3]
=<37/3>
ですね。
これは<61/3>の37/61倍だから、時間も37/61倍となり、A,Bが2回目にすれ違うまでにAは
183×37/61
=111分間
動いていたことがわかります。
また、A、Bが回目にすれ違うまでにAは10分間休んでいたので、A、Bが2回目にすれ違ったのは
午後0時+111分+10分
=午後2時1分
となります。