筑波大学附属駒場中学校2005年算数第3問(解答・解説)


与えられた条件から、人数(以下、〇とします)は11の倍数となります。
(1)
与えられた条件から、〇は5で割ると4余る数となります。
〇+11は5でも11でも割り切れる数、つまり、55の倍数となります。
〇=55×□−11(□=1、2、3、・・・)となります。
〇は250以下だから、同窓会に集まった人数として考えられる人数は55×1−11=44人、44+55=99人、99+55=154人、154+55=209人となります。
(2)
(ア)
  11、5、5、・・・11、5、5、11
となるから、〇は11+5+5=21で割ると4余る数となります。
21で割ると4余る数を書き出すと、
  4、25、46、67、88、・・・
となり、21で割ると4余り、11で割り切れる数のうち最小のものは88となります。 ←〇=21×△+4(△=0、1、2、・・・)=22×△+4−△として、4−△が11の倍数となる場合を考えれば、△=4とすればよいことがすぐにわかるでしょう。
21で割ると4余り、11で割り切れる数は、21×11=231ごとに現れるので、250以下には88だけしかありません。
したがって、同窓会に集まった人数は88人となります。
(イ)
  11、5、5、・・・11、5、5、11、4・・・(あ)
  11、5、5、・・・11、5、5、11、5、4・・・(い)
の2つの場合が考えられます。
(あ)の場合
〇は21で割ると11+4=15余る数となります。
21で割ると15余る数を書き出すと、
  15、36、57、78、99、・・・
となり、21で割ると15余り、11で割り切れる数のうち最小のものは99となります。 ←〇=21×△+15(△=0、1、2、・・・)=22×△+15−△として、15−△が11の倍数となる場合を考えれば、△=4とすればよいことがすぐにわかるでしょう。
21で割ると15余り、11で割り切れる数は、231ごとに現れるので、250以下には99だけしかありません。
(い)の場合
〇は21で割ると11+5+4=20余る数となります。
21で割ると20余る数を書き出すと、
  20、41、62、83、104、125、146、167、188、209、・・・
となり、21で割ると20余り、11で割り切れる数のうち最小のものは209となります。 ←〇=21×△+20(△=0、1、2、・・・)=22×△+20−△として、20−△が11の倍数となる場合を考えれば、△=9とすればよいことがすぐにわかるでしょう。
21で割ると20余り、11で割り切れる数は、231ごとに現れるので、250以下には209だけしかありません。
(あ)、(い)より、同窓会に集まった人数として考えられる人数は99人、209人となります。
なお、(ア)も(イ)も11を取り除いた部分が5で割ると4余る数となり、これが11の倍数となることを考えて解くこともできます。
その場合、(1)が利用できますが、却って面倒でしょう。



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