筑波大学附属駒場中学校2020年算数第1問(解答・解説)
条件不足のつるかめ算(不定方程式)の問題です。
(1)
まず、A、Bを1個ずつ買い、残金1000−(50+100)=850円でA、Bをそれぞれ□、○(いずれも0以上)個ずつ買うと考えます。
品物の値段がすべて1/50になったと考えると、
1×□+2×○=17
17が奇数で、2×○が偶数だから、1×□=□は奇数となります。
□が決まれば○は自動的に決まり、□が1、3、5、・・・、17の9通りあるから、考えられる組み合わせは9通りあります。
(2)
まず、A、B、Cを1個ずつ買い、残金700−(50+100+150)=400円でA、B、Cをそれぞれ□、○、△(いずれも0以上)個ずつ買うと考えます。
品物の値段がすべて1/50になったと考えると、
1×□+2×○+3×△=8
△は0以上8/3以下だから、0、1、2のいずれかとなります。 ←上限チェック!下限チェック!
あとは、(1)同様偶奇性に着目して解くだけです。
△=0のとき、□=0、2、4、6、8の5通りあります。
△=1のとき、□=1、3、5の3通りあります。
△=2のとき、□=0、2の2通りあります。
したがって、考えられる組み合わせは全部で
5+3+2
=10通り
あります。
(3)
まず、A、B、Cを1個ずつ買い、残金1499−(47+97+147)=1208円でA、B、Cをそれぞれ□、○、△(いずれも0以上)個ずつ買うと考えます。
品物の値段がすべて47円引きになり、さらに1/50になったと考えると、
1×○+2×△=(1208−47×☆)/50 (☆は□+○+△)
1208−47×☆が50の倍数になることから、10の倍数となることが必要となり、☆の一の位が4となることが必要となります。 ←一の位チェック!
☆は
1208/147 ←合計個数が1番少なくなるのは、1番高いものをできるだけ買うときですね。
=8.・・・以上 ←下限チェック!
で、また
1208/47
=25.・・・以下 ←上限チェック!
だから、☆は14、24のいずれかとなります。
これで(1)と同様の問題になりましたね。
☆=14のとき
1×○+2×△=(1208−47×14)/50=11
(1)同様偶奇性に着目すると、○=1、3、5、7、9、11の6通りあります。
☆=24のとき、1208−47×24=80となり、50の倍数とならないから条件を満たしません。
したがって、考えられる組み合わせは6通りあります。