筑波大学附属駒場中学校2022年算数第1問(解答・解説)
<〇〜△>=(〇+△)×(△−〇+1)×1/2となります。 ←等差数列の和の公式((最初の数+最後の数)×個数×1/2))を利用しました。
〇+△>△−〇+1となることは明らかで、与えられた条件より△−〇+1≧2となります。
また、〇+△と△−〇の偶奇は一致するから、〇+△と△−〇+1の偶奇は異なります。 ←偶奇性に注目しました。連続する整数が奇数個小さい順に並んでいるとき、最初の数+最後の数が偶数となり、連続する整数が偶数個小さい順に並んでいるとき、最初の数+最後の数が奇数となるのは当然でしょう。
(1)
(〇+△)×(△−〇+1)=50×2=100=2×2×5×5 ←整数問題で、大きな数が出てきた場合、素因数分解をするとうまくいくことがよくあります。素因数分解する際、100を小さい素数で割っていくのではなく、100=10×10=2×5×2×5というように、「九九の逆」を利用して素早く行います(以下同様)。
2数の積(100の約数のペア)として考えられるものは、4×25、20×5となり、次の(あ)、(い)の場合が考えられます。 ←素因数2を含むほうに2以外の素因数をどう割り振るか考えるだけです。
(あ)〇+△=25、△−〇+1=4のとき
〇+△=25、△−〇=3となるから、和差算により、△=(25+3)÷2=14、〇=14−3=11となります。
(い)〇+△=20、△−〇+1=5のとき
〇+△=20、△−〇=4となるから、和差算により、△=(20+4)÷2=12、〇=12−4=8となります。
(あ)、(い)より、答えは<8〜12>、<11〜14>となります。
以下、(1)と同じ作業なので、機械的に処理します。
(2)
1000×2=2×2×2×2×5×5×5=16×125=80×25=400×5
〇+△=125、△−〇=16−1=15より、△=70、〇=55
〇+△=80、△−〇=25−1=24より、△=52、〇=28
〇+△=400、△−〇=5−1=4より、△=202、〇=198
したがって、答えは<28〜52>、<55〜70>、<198〜202>となります。
(3)
2022×2=2×2×3×337=4×1011=12×337=1348×3
〇+△=1011、△−〇=4−1=3より、△=507、〇=504
〇+△=337、△−〇=12−1=11より、△=174、〇=163
〇+△=1348、△−〇=3−1=2より、△=675、〇=673
したがって、答えは<163〜174>、<504〜507>、<673〜675>となります。