東海中学校2016年第4問(解答・解説)
総売り上げの増減に着目して解きます。
全部3割引きで売ったときの総売り上げは
36000×2×7/10
=3600×2×7
=7200×7
=50400円
となり、30個だけ定価で売ったときの総売り上げは
36000+22500
=58500円
となり、
58500−50400
=8100円
高くなります。
3割引きで売ったときは定価で売ったときより、1個あたり
8100/30
=270円
安くなります。
これが定価の3割に他ならないから、定価は
270×10/3
=900円
となり、1個あたりの仕入れ値は
900/2
=450円
となります。
したがって、品物を
36000/450
=400/5
=80個
仕入れたことになります。
なお、総利益に注目して次のようにしてもよいでしょう。
全部3割引きで売ったときの総利益は
36000×2×7/10−36000 ←総利益=総売り上げ−総仕入れ値
=36000×(14/10−1) ←分配法則の逆を利用しました。
=36000×4/10
=3600×4
=14400円
となります。
実際には、30個を定価で売り、総利益が22500円となっているから、定価で売ったことにより1個あたり
(22500−14400)/30
=270円
の利益が余分に出ていることになります。
これが定価の3割に他ならないから、定価は・・・(以下略)。
(別解)
いわゆる@解法(いちまる解法)を利用して解くこともできます。 ←この問題では少し面倒ですが・・・
1個あたりの仕入れ値をIとすると、定価はI×2=Sとなり、1個あたりの利益はIとなります。
値引き後の1個あたりの利益はS×3/10=E減ります。
予定の利益は36000円で、実際の利益は22500円となり、13500円減っています。
これは1個あたりの値引き額を個数(□個とします)分集めたものになるから、
E×□=13500・・・(あ)
となります。
また、実際の利益に注目すると、
I×30+I×□=36000・・・(い)
となります。
(あ)の10/6倍を考えると、
I×□=13500×10/6=22500・・・(う)
となります。
(い)と(う)の差を考えると、
I×30=36000−22500=13500
となり、
I=13500/30=450
となります。
したがって、品物を
36000/450
=80個
仕入れたことになります。