東海中学校2017年算数第6問(解答・解説)
(1)
二等辺三角形があるので、線対称の軸AHを引きます。 ←二等辺三角形における線対称の軸は頻出の補助線の1つです。
GCの長さをEとおくと、与えられた辺の比の条件より、図のようになります。 ←GCの長さが3の倍数になり、BEとEGとGCの長さの合計が偶数になるようにおきました。
直角三角形がたくさんあるので、角度に記号をつけ辺の比をチェックすると、直角をはさむ2辺の辺の比が2:1となる相似な直角三角形が複数登場することがわかりますね。
GFの長さはE×2=Kとなり、BHの長さは(C+G+E)×1/2=Hとなり、AHの長さはH×2=Qとなります。
ここで、DIを引くと、三角形DIFは、直角をはさむ2辺の長さの比がG:(K−G)=2:1となり、先ほどの相似な直角三角形と相似である(三角形DEBと合同ですね)ことが分かります。
ABとACの長さはともに10×H/C=45/2cmとなり、FCの長さは10×E/C=15cmとなります。
したがって、三角形ADFの周りの長さは
AD+DF+AF
=AD+DB+AF
=AB+AC−FC
=45/2×2ー15
=30cm
となります。
(2)
AF、DFの長さがそれぞれ45/2−15=15/2=15/2cm、10cmで、角DFAが直角だから、三角形ADFの面積は15/2×10×1/2=75/2cm2となります。
したがって、三角形ABCの面積は
三角形ADFの面積×AB/AD×AC/AF ←いわゆる隣辺比の処理です。
=75/2×H/(H−C)×H/(H−E) ←相似な直角三角形の辺の比(「小」の辺の比)で処理しました。
=75/2×9/5×3
=405/2cm2
となります。
上の解法では、三角形ADFが直角三角形(因みに、有名な直角三角形(辺の比が3:4:5の直角三角形)になっていますね)になっていることを利用して解きましたが、三角形DBEの面積を求めて解くこともできます((1)の誘導がなければこの解法で解くことが普通でしょう)。
図2か図3をイメージすればすぐに求められるのでぜひやってみましょう。 ←東海中学校では過去に何回も出されています。