洛星中学校2002年後期算数2第1問(解答・解説)
百の位の数をA、十の位の数をB、一の位の数をCとします。
3けたの整数は
A×100+B×10+C
=A×(99+1)+B×(9+1)+C ←9の倍数を作り出そうとしています。
=A×99+A+B×9+B+C ←分配法則を使いました。
=9×(A×11+B)+(A+B+C) ←A×99+B×9の部分で、分配法則の逆を使いました。
となります。
9×(A×11+B)は9の倍数だから、A+B+Cが9の倍数(0も含みます)であれば、3けたの整数「A×100+B×10+C」も9の倍数となります。
なお、上の証明は桁数が増えても同様にすることができます。
(参考1)
3の倍数判定法も同様に示すことができます。
百の位の数をA、十の位の数をB、一の位の数をCとします。
3けたの整数は
A×100+B×10+C
=A×(99+1)+B×(9+1)+C ←3の倍数を作り出すために、とりあえず9の倍数を作り出しました。
=A×99+A+B×9+B+C ←分配法則を使いました。
=3×(A×33+B×3)+(A+B+C) ←A×99+B×9の部分で、分配法則の逆を使いました。
となります。
3×(A×33+B×3)は3の倍数だから、A+B+Cが3の倍数(0も含みます)であれば、3けたの整数「A×100+B×10+C」も3の倍数となります。
なお、上の証明は桁数が増えても同様にすることができます。
(参考2)
11の倍数判定法も同様に示すことができます。
ここでは、4桁の整数について考えてみましょう。
千の位の数をA、百の位の数をB、十の位の数をC、一の位の数をDとします。
4けたの整数は
A×1000+B×100+C×10+D
=A×(1001−1)+B×(99+1)+C×(11−1)+D ←11の倍数を作り出そうとしています。1001=7×11×13は覚えておきましょう。
=A×1001−A+B×99+B+C×11−C+D ←分配法則を使いました。
=11×(A×91+B×9+C)+(B+D)−(A+C) ←A×1001+B×99+C×11の部分で、分配法則の逆を使いました。
となります。
11×(A×91+B×9+C)は11の倍数だから、(B+D)−(A+C)が11の倍数(一の位から奇数番目の数の和をP、偶数番目の数の和をQとすると、PとQの差が11の倍数(0も含みます)であれば、4けたの整数「A×1000+B×100+C×10+D」も11の倍数となります。
なお、上の証明は桁数が増えても同様にすることができます。